保守的であること、国民の利害がすみずみまで行き渡っていることと、特定の利害を守る団体が聖域を守っていることとは違う。

- 作者: 「選択」編集部
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/18
- メディア: 単行本
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いうまでもなく「選択」の好評連載をまとめた単行本。
原発関連の部分だけざっと読んだが、真実だとすれば原発関連のお金の垂れ流しはひどいものがある。原発立地の地元自治体や、住民へのお金の流れの中で、漁業権を盾に一人数千万円のお金が流れたという。これが流れ流れて、東京湾横断道路の漁業権補償で500億円という最大の障害となった。そして、この漁業権の補償が流れ流れて再生可能エネルギーの開発のネックになっている。
日本の場合、問題は、番組の中でもありましたとおり漁業権と各役所への手続きと思います。また英国のように国の理解が得られず資金調達が難しいということです。鈴木さんも嘆いておられました。
海から電気を作り出す!その可能性と課題は? | クロ子のプレビュー見学記 | クローズアップ現代 スタッフの部屋:NHK
成熟社会になれば、利害の網目が国の隅々まで行き渡るのはよくわかる。しかし、一歩先に出ようするときの最大の障害になるのは、こうした「聖域」と呼ばれる利害のハブ。恐ろしい存在ではある。なにせ、相手は時間とお金はあまるほどあるのだから。お役人のように法律にすら縛られていない。