不遜のようだが、この本は社長の立場にならないとわからないと思う。
- 作者: 一倉定
- 出版社/メーカー: 日本経営合理化協会出版局
- 発売日: 1999/06
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
「社長は社内に混乱をまき起こせ」、「ワンマン経営こそ本当である」など、一般の経営学とはまるきり反対のことがたくさん書いてある。また、有能なサラリーマンであればあるほど「常識外れだ!」、「社員のやる気を無視している!」と叫び出したくなるはずだ。
この本に書かれていることほぼすべてに私は同意する。社長の立場は社長の立場にたたないと分からない。どれだけ経営学やら、リーダーシップ論やら、HRMやら、会計学を極めた人でも、セカンドで会社を仕切っているときにはわからない社長ならではの役割がある。
ある人から、よく「ゴルフでレギュラーティーとバックティーの両方に立ってみろ。どれだけ視点が違うかわかるだろう。会社でセカンドにいるのと、トップにいるのとの視点が違いだ。」と言われた。完全に同意はしないが、立ったことのない人への比喩としては正しい。
スティーブ・ジョブズは経営者としてみたら、破綻していた。しかし、社長としては極めて優れた人物であったと私は思う。人にまねできるものではない。ジョブズだからできたのだ。社長学から見れば全く正しい。
- 作者: 桑原晃弥
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/08/02
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 235回
- この商品を含むブログ (46件) を見る