HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「Oの物語」

懐かしく読んだ。

完訳Oの物語

完訳Oの物語

今回興味をもったのは、「恋する娘」と呼ばれるポリーヌ・レアージュ自身によるこの小説の成立の顛末。

彼女の恋人であり、雇い主であるジャン・ポーランは、女性は性愛文学を書くことができないと述べた。彼が間違っているということを証明するために、デクロは1954年6月に出版された、性描写の非常にどぎついサド・マゾヒズムの小説をポーリーヌ・レアージュの偽名で書いた。『O嬢の物語 (Histoire d'O)』というタイトルのその小説は、ポーランの誤りを証明し、莫大な(論争の的にはなったが)商業的成功を収めた。本は、著者の身元に関して多くの推測を引き起こした。ドミニク・オーリー(デクロ)に代表されるような控え目で、知的で、淑女と呼んでいい人物は言うに及ばず、多くの人々はそれが女性であることを疑った。

ドミニク・オーリー - Wikipedia

ちょうどこういう筋の映画があったような気がするのだが、思い出せない。

それから、この小説を日本の女流漫画家がコミック化したと聞いたのだが、これも調べても出て来ない。