HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

NO!と言われることを喜びにできるか?

アジア大会決勝進出の興奮がさめない。日韓ってほぼ因縁の対決になっている。ここでのぎりぎりの勝利に選手の方々にありがとうと申し上げたい。ここまでくるのにどれだけの努力と犠牲があったのか。それでも、勝ちは勝ち、負けは負け。このぎりぎりの差が成功への道なのだろう。

さて、本書はとっつきは悪いかもしれないが、最高の成功本だ。ひとことで言えば、成功するためには成功するまでがんばるしかないということだ。

一瞬で恐怖を消す技術 ~恐怖を力に変える7つのステップ~

一瞬で恐怖を消す技術 ~恐怖を力に変える7つのステップ~

シルベスター・スタローンは、俳優として売れなくて100回も200回も「NO!」と言われたのだそうだ。そこで一念発起して「ロッキー」の脚本を自分で書き、その主役に自分を抜擢するように映画会社に売り込んだ。脚本だけなら5万ドルだそうといれても、断った。自分が俳優になることだけのためにNO!を言われ続け、最後は脚本と主演を勝ち取った。

1975年、29歳の時、観戦したボクシングの世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」の試合に感銘を受け、それをヒントにわずか3日で書き上げた脚本をもって製作所に売り込む。脚本が気に入った映画会社は大スター(ロバート・レッドフォードらが候補)を主役にした大作として製作しようとしたが、スタローンは自分を主役にしないなら脚本は渡せないと固辞。スタローンの意見が通ったが、スターの作品でないため低予算となり、わずかな上映館でスタートした『ロッキー』であったが、徐々に大評判を呼ぶことになった。同年のアカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、世界的な規模で大ヒット(詳細は 『ロッキー』の項で記述)となり、映画の主人公の境遇とスタローン自身のそれが「荒んだ生活から一夜にして栄光を掴む」という古典的なまでの “アメリカン・ドリーム”を体現した点で共通していることから大変な話題を呼び、多くの人間に希望を与えた功績は評価されうるものである。

シルヴェスター・スタローン - Wikipedia

日本のサッカー選手と同じように、相手にゴールを入れられても、イエローカードをくらっても、ただただ走り続け、蹴り続けることが大切なのだ。

本書いわく、NO!と言われたら、飛び上がって喜べと。なぜなら言われた分だけ成功に近づけたから。成果を目標にするのではなく、いくつNO!と言われるかを目標にしろと。

これはかなりつらい。精神的に、NO!と言われてうれしいやつはいない。それでも、行動をし続けることが自分の能力を高め、成功に近づく方法だと私も思う。

つまりは、NO!と言われる行動は、ホワイトスワンを生み出す行動なのだ。ひとにはブラックスワンも、ホワイトスワンも予測できない。それでも、ブラックスワンにつながる行動は減らし、ホワイトスワンを産みだす日常の努力をたやさないのが人の生き方だと私は信じる。小さなことでも行動し続けなければ、飛躍的な成功はやって来ない。ホワイトスワンは飛び立たない。