選択肢を広げるために情報革命の力を使ってしまったから。
備忘に。
あとは夜中に眠気をこらえて書くつもり。
パソコンが普及し、ネットがこれをつなげば、社会の生産性はあがるはずであった。しかし、生産性が高くなったという話しは聞かない。ITによって取り扱える情報の量や計算量はめちゃめちゃ増えた。しかし、算盤を使って計算していたころよりも、一人当たりのGDPが増えたとも聞かない。
via 我々の未来としての「ワンゼロ」 Our Future at Nirvana: HPO:個人的な意見 ココログ版
携帯も、パソコンも、ネットワークもない昔は、情報を得るのに莫大なエネルギーが必要であった。情報を取得するのに必要なコストが劇的に減り、情報の量が爆発的に増えたにもかかわらず、生産性がひくいのは、爆発的に増えたリソースをリアルで競争させることにしか使っていないからだと思う。
ありとあらゆるところで、プライスショッピングが進んでいる。PCや携帯はもちろん、航空券、宿泊、書籍、車、保険と生活のあらゆる局面で、ネットを使った価格の比較がなされてる。代表格が価格.com。
勘違いされている気がするが、いかに物を高く売らないと生産性はあがらない。バブル崩壊後、私の身の回りで目立つのは、競争の激化による価格の下落。ITはリアルのものの値段をさげることにしか役立たなかった。ああ、そう、CDや書籍に代表される著作権で守られてきた商品、あるいは、新聞のような情報そのものの媒体なども、ネットにより没落させられてきた代表的な商品かもしれない。
やはり、論理的な帰着はハコモノ2.0、爆発的な縮約。
そっか、だから無料!とエクスクラメーションマーク付きで叫びたくなるわけだ。
- 作者: クリス・アンダーソン,小林弘人,高橋則明
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