価値観、信念が似たもの同士の関係は、短期間に燃え上がりやすいが、案外さめやすい。薄くはあっても長く付き合い続けられる友とは風が合うものだ。話せば話すだけ、親しさが深まる。
風格、風采、風合い。「風」が着く言葉は外見からの印象を意味する場合が多い。それでも風がつうずるというのか、雰囲気が合うというのか、自分そのままでいられる相手はいる。貴重、稀少ではある。
悲しいことであるが、ひととなりの一旦は立場が作る。砂をふるいにかけるとそれぞれの目に砂利が残るように、立場の違いがしだいに交遊をもふるいにかける。
感動した絵本ではあるが、「あらしの夜に」は私はどうしてもなじめないものを感じ続けている。
大型版 あらしのよるにシリーズ(1) あらしのよるに (大型版あらしのよるにシリーズ (1))
- 作者: きむらゆういち,あべ弘士
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06/29
- メディア: 大型本
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オオカミはオオカミと生きるのが幸せなのではないか。ヒツジはヒツジといるのが幸せなように。
友とうなぎを食べながら、そんなことを考えていた。