「検察を支配する悪魔」からぬきがき。
- 作者: 田中森一,田原総一朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 単行本
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検察が守ろうとしているのは自民党なのか?
現体制の安定装置
そもそも検察の方針の根底には国策がある。ありていに言えば、現体制との混乱を避け、その時の権力構造を維持するための捜査です。
ロッキード事件に関わったわけではないので、詳しいことはわかりませんが、検察内部で先輩たちから聞くところによると、時の権力が全面的にバックアップしてくれたので、非常にやりやすかったそうです。
特捜の現場で捜査にあたっている検事に直接、指示をしているのは特捜部長です。じゃあ、特捜部長に誰が指示しているのかと言えば、現場は接することがないさらに上だとしか言いようがない。検事総長、次長検事、幹事長といったくらすでしょう。
こういった首脳まで出世するエリートは、法務省勤務が長い「赤レンガ派」と呼ばれる人たちが主流です。
(竹下褒め殺し事件の顛末)
金丸の秘蔵っ子であった小沢は、経世会の誰にも相談せず独断で、(特捜が金丸を起訴したきっかけとなった)金丸の記者会見を決めたところから、野中のような小沢謀略説が出てきた。その真相はともかく1980年代後半から1990年代前半にかけて起こった、日本皇民事件、リクルート事件、東京佐川急便事件は政界に地殻変動をもたらしましたね。
法務省に事前に送られる筋書き (中略)
でも、初めに組み立てた推測による筋書きが、検察の正義になってしまうのです。なぜ、そんなおかしいことになるのかと言えば、政界や官界に波及する可能性がある事件の捜査については、法務省の刑事課長から刑事局長に、場合によっては、内閣の法務大臣にまであげて了解をもらわなければ着手できない決まりになっているからです。とくに特捜で扱う事件は、そのほとんどが国会の質問事項になるため、事前に法務省に筋書きを送る。
( )はHPOの加筆。
■参照
今の段階では、強制力のある検察はやり放題で、ホリエモンの時もメディアにリークしていた情報は嘘ばっかりだった。
民主党をやっつけるのに検察の手を借りなきゃならないようじゃ日本はおしまいだ - アンカテ