HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

生活の質という刺激は、ヴェーバー‐フェヒナーの法則に従う

小倉先生のこのエントリーに大変感銘を受けました。一定の所得水準を超えると後はプライドを満たすだけだという話は全くその通りだと私も思います。

累進課税されている日本の世の中では、年収が200万から400万になると非常に生活の満足度があがることと思いますが、たぶん800万を超えたあたりから、あんまり使えるお金は変わらないなぁ、幸せってなんだっけ?という感じになってくるのが普通ではないでしょうか?余分なお金を持っている富裕層な方々など、みんな株や不動産やサイドビジネスに手を出して、気がつくと大損をしているという話しか私は知りません。

そもそも、感覚知覚心理学徒であった私からすると年収という刺激は、対数に比例するはずです。経済学では効用性というそうです。一般に刺激の強さの認識はヴェーバー‐フェヒナーの法則に従います。

ディープリンクで恐縮ですが、ぐぐったなかではこのグラフが一番わかりやいようです。

感覚の測定

感覚の刺激が増えても、その強度と感覚量とは直線関係で比例しません。お金もいっしょです。資産もいっしょです。ある程度以上あっても満足度や幸せが増えるわけではありません。QoL、クォリティー・オブ・ライフは、ごくごくシンプルな生活の中にこそあります。


■あれ?

めずらしく、「ですます」体で書いている。小倉先生への敬意かな?


■嫉妬心

ああ、でも、感覚刺激心理学には、嫉妬心という要素は入っていなかったな。嫉妬心はヴェーバー‐フェヒナーの法則をもねじまげるわけだ。