ずいぶん前に「お前はどうしてビールの大瓶が633mlか知っているか?俺は調べたぞ」と言われた。そこまで言われて調べないわけには行かなかった。ところが今日の今日までなぜだか理由がわからなかった。「調べたぞ」とおっしゃった方ともいつしかご縁が切れてしまった。
あるお酒にお詳しい方と昼食を一緒にさせていただいて、思い切って聞いてみた。
「それはね、昔まだガラスの工作の精度がよくなかったころ、『大瓶』と言いながら容量にかなり差があったんですね。それで、これはよくないということでビールメーカーが統一の基準を作ることになったときに、基準が大きすぎてもメーカーは損をするし、少なくしてもこれまでと違うじゃないかと消費者から文句がでる。それにこれまでの瓶をまったく使わなくしてしまうのもおしいと。そこで、いままであった瓶の容量をはかった大体真ん中くらいの値をとったらたまたま633mlであったので、大瓶は633mlにしようということになったんですね。」
ビールのジョッキにも深い物語があるそうで、この赤い星のジョッキはとくに歴史があるとも聞いた。それはまた別の物語。別の機会にまた話すこともあるだろう。
■追記
ちょっと違ってた。
こで、昭和19年に一番少ないものに合わせればより多めの瓶も使うことができるということで3.51合に定められました。そのため、現在最もたくさん消費されているビール大瓶が633ミリリットルという容量になっているわけです。
sk