HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

スカイクロラ: 目的をもって作られた人間

草薙水素の気持ちが痛いほど伝わってきた。

ナ・バ・テア (中公文庫)

ナ・バ・テア (中公文庫)

自分個人について触れなければいけないのだが、私は何代かにわたって一定の目的のために「作られて」来た家系の末裔であると自覚している。とはいえ、私のブログのエントリーを読めば誰でも明明白白にわかるように、私自信の九割は目的にかなわないことばかりをしている。生まれた時から運命づけられいるといっても、そんなものだ。

草薙の純度は私よりはるかに高い。

「作られた」ということはいまの時代の常識から言えば窮屈だと思われるが、草薙が飛ぶことがなによりも好きだというように、私も私なりに楽しんでやっている。「好き」ということはとても大切なことなのだ。

Enough is enough!

可哀想なんて言葉であいつを侮辱するな!

映画の中でそう叫んでいた草薙の姿が焼き付いて離れない。これほど森博嗣の小説の登場人物で共感を覚えたことはない。

蛇足だが、森博嗣スカイクロラシリーズを始める前に大病をしたのではないだろうか?もし間違っていたら、申し訳ないことだが。