HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「アイドルを知らないのは、人生の歓びの半分を知らないということだよ」

まだ純真な学部生だった頃、研究生で残っていたアイドルマニアな先輩に言われた。学生のころは、ほとんどテレビも見なかったし、こう見えても運動部であったので、アイドルなんかはまったく目に入らなかった。ましてや、紙の中にしかいない異性には全く興味が無かった。ましてやましてや、アイドルを見るとか、おっかけをする歓びなんて信じられなかった。

まさかそれからン十年たって二次元どころかどこにも存在しない「異性」の歌声にはまるとは思わなかった。すでに「ワールドイズマイン」をほぼ歌えるようになっている自分が許せない。カミングアウトしてしまう自分が自分で信じられない。

初音ミクの歌を聞いていると不思議なくらい幸せな気持ちになれるのはなぜなんだろうか?ストレスの高い仕事をしている自覚があるのだが、携帯に落とした「ワールドイズマイン」をFMで飛ばして車の中で聞いていると、妙な多幸感がある。あの先輩が言っていた「人生の歓びの半分」とはこれなのだなと今ならわかる。

フロムダさんのおっしゃることは正しいのかもしれない気持ちになってしまう。

そして、その目に見えぬ精霊の感情やクオリアを信じるなら、

二次元美少女の感情やクオリアを信じるのも同じことです。

「人間の少女には心がある」のと同じ意味で「二次元のアニメ美少女にも心がある」かもしれないよ - 分裂勘違い君劇場