つくづく思うのだが、いろいろな改革だとか変革とか言いながら、どっちへ国が行こうとしているのかさっぱりわからないということが根本的な不安を産んでいるのではないだろうか?
米国からの構造協議でいわれたままにやるならやるでいい。しかし、その結果どっちへ行こうとしているのかの姿がちっても見えてこない。グローバルに開かれた社会にもっていくのか、自由競争絶対、一極集中絶対の国土になるのか、安心安全といいながら職が次々に奪われているようにみえるけど、なんかあったらすべて国が社会保障してくるのか、いっそ米国の51番目の州になるのか、中国の属国になるのか、ロシアの南の港になるのか、自分の生活がどのようになっていくか、国がどっちへ向いていくのか、アホな私にはちっとも分からない!
ブッシュ大統領と小泉総理大臣が、規制改革および競争政策に関する分野別および分野横断的な問題に焦点を絞ることにより経済成長や市場開放を促進するとの目的で設置した「日米規制改革および競争政策イニシアティブ」(改革イニシアティブ)は、今年で3年目を迎える。
(中略)
米国政府は、日本政府に対し本要望書を提出できることを喜ばしく思うと同時に、日本からの米国に対する改革要望を歓迎する。
片一方でこれは「思想」というレベルまで国の政策について議論し、明確にする習慣を持たずにここまで来たしまったことの悲劇なのではないだろうか?ごくごく少数の選良が自分の身を捨てて全体のために政策を決定し、実行してきた輝かしくもかつかつの中でやせがまんを重ねてきた伝統はどこへいってしまったのだろうか?
読んでて涙が出て来た。営利企業がやっている雑誌の方が官僚さんたちより未来を考えているような印象を持つ。加藤秀樹さんの論文の冒頭だ。
道路のムダが止らない。9342kmの高速道路も全面着工と報じられ、第二東名も破格の建設費を投じて着々と工事が進んでいる。ムダな道路を造らないはずだった小泉首相の道路公団改革とは何だったのか―――それは器を作っただけで、民営化とは何ら関係のない成果が喧伝された「虚構」そのものだったのである。その構図は郵政改革や三位一体改革でもほぼ同じだ。日本のマスメディアを含めて我々国民はそろそろ目を覚ます必要がある。
正直にいうと今月のWEDGEの巻頭言だ。何度も繰り言を繰り返してしまうが、これらの方々に子どもはいないのだろうか?これ以上道路が全国にはりめぐらされても誰のためにもならない。メンテナンスコストを考えれば負の遺産になる。国破れて道路が残るのか?もっと言ってしまえば道路でリンクの密度が上がれば上がるほどべき分布して一極集中が進む。
いつのまにか日本人はサイバーマンに代えられてしまった。感情抑制装置つきのブリキでできたサイバーマンだ。
■追記
ああ、この辺に答えがあるのかな。
そのゴールドマン・サックスが名づけた言葉が「BRICs」である。つまりこれから高度経済成長に入るブラジル、ロシア、インド、チャイナ(中国)から、カネを集めようとしているのだ。ここにカネを投資し、運用していく。その主導権をアメリカが握ろうとしている。
世界経済揺るがすサブプライム なぜ日本の株価が下がるのか - ビジネススタイル - nikkei BPnet
■追記 その2
至極ごもっとも。
情勢に合わせて色んなもの折衷してるだけの現状をどうにかしろよ。
はてなダイアリー
日本は日本という国についてもう一歩手前から考え直す必要がある気がすごくする。
と、書いてHiroetteさんがなにをおっしゃりたいのかちょっと伝わった気がする。
フランス人だと、この間○○という哲学者が日本に来てシンポジウムでどうのこうのというのを良く聞くので現役で哲学者という肩書き(?)の人がいるんですよね。
EUの理念的な部分はものすごくフランスに負っているのではなかったろうか?
それは長く怪物の内部の「空気」に晒される事によって、彼の言うPurism自体が彼自身の体内から失われる*1という危険である。
日想館
今度は「果てしない物語」を英語で読もうかな?記憶をうしなっていくバスチアンの気分が味わえるかもしれない。
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