たかだか2日間だったが、水俣へ行ってきた。結構いろいろな人と話をしたと思う。釣りもしたし、魚も食べた。文字で読むのと実際に行ったのは違うなと正直に思った。どっちかというと地元の人は「水俣病」という言葉に迷惑しているのではないだろうか?どこかの問題と一緒で盛り上がっているのは外から来た人たちではないのだろうか?自分なりの経験からそう思った。
ああいう公害の認定のされ方をしないで、チッソという会社が順調に育っていたら、水俣は日本の化学工業の中心地であったのかもしれない。旭化成も積水も信越化学もといったら、日本の化学工業のほとんどすべてといって過言ではないのだろうか?
日窒コンツェルン - Wikipedia
あ、いや、これは財閥解体だからちと違うかな。
そういえば、こんな本も読んだっけな。
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同じ作者が水俣について自分が見聞きしたことをベースにこんな「下下戦記」という本を書いている。読むべき時期が来た気がする。
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素人が口出すべき問題ではないと十分に承知しているつもりだが、なんか水銀について矛盾を感じるのは私だけだろうか?
これら自然界に存在する水銀は水系環境において微生物などによって有機水銀に変えられ、食物連鎖を通じて、大型魚類や、深海魚、海洋動物に蓄積される。
水銀 - Wikipedia
ということは科学的事実なのだろうか?また、生体濃縮についてだが、
メチル水銀は脂溶性の物質であるため生物濃縮を受けやすい典型的な毒物である。そのため、食物連鎖の高次を占める捕食者に高度に濃縮されて蓄積される。
メチル水銀 - Wikipedia
という事実と、
メチル水銀は体内に残留しないため、過去にさかのぼって曝露量を推定することは困難である。
水俣病 - Wikipedia
という記述にはどうおりあいをつけたらよいのだろうか?どうもよくわからない。
こんなニュースもあった。
沖縄や奄美大島で野生化した外来種ジャワマングースの体内に、高い濃度の水銀が蓄積していることが、東京農工大大学院の渡辺泉・准教授(環境毒性学)のグループの研究でわかった。
朝日新聞デジタル:どんなコンテンツをお探しですか?
ちょっと前にダイオキシンについて考えていたけど、なにかねぇ、って感じがしてならない。
そうそう、それに企業側の責任を果たすためにも企業が存続し続けることが大事だということも知った。
水俣に限らずどうもいろいろなものの1960年代に始まった動きの屈曲点に1970年代の前半があり、1990年代前半でその流れがぶっちぎれている。その頂点が村山内閣であったのかもしれないと思う。いまという時代はその残像くらいに過ぎない。どっちの方面からもなんら新しい動きを作り出せていないことがこの国のどんづまり感の原因ではないだろうか?