やっぱりすごい人だ。まさにこれは現代のことだ。
「大衆=帝王」が出現すれば、「マスコミ」という名の「六邪」が出現しても不思議ではない。

- 作者: 山本七平
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 186回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
「六邪」がなにかはおくとして。
「大衆=帝王」にうっかり反逆したら、たちまち抹殺されてしまうであろう。
21世紀の今日、「大衆」と呼ぶにふさわしいのは誰なのかを問わなければならない。山本七平は言う。
さらにこまったことに、「大衆」という権力は常に責任を負わないですむ。
この結果は明らかだ。
「民=大衆」が「主」である社会は、民がそれぞれ自らの「脛を割きて腹にくらわすが如し」といった現象を呈する。そうなると、一国が破産し破滅することがわかっているのにようだいのような消費をする。
山本七平は本当に山本書店の経営者としての姿勢を崩さなかったのだなと、文章の節々に感じる。
■追記
ほんとうに「帝王=大衆=官僚」なのだな、と。
それでは、官僚やメディアはどうなのでしょうか?
清潔であるはずの、官僚やメディアに問題があるように思えてなりません。
「明確なビジョン」? : 「揺れるマンション」顛末記
ちなみに記事を書かれた古森氏は依然ワシントン支局長をされていた方と記憶している。
ちなみにちなみに...
http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070919AT3S1900J19092007.html
■追記 その2
ああ、こんなこと書いてたんだねぇ。
十思九徳、六正六邪など、実に人はかわらないものだと実感する。
古典の大事さ - HPO:機密日誌
当時を思い出すよ。
■六正六邪
本当に自分に戒めたい。
六正とは、
(1)きざしのないのに存亡の危機を防ぐのが「聖臣」
(2)わだかまりなき心で主人の美点を伸ばし欠点を補うのは「良臣」
(3)勤勉につとめるのが「忠臣」
(4)事の成功・失敗を予測し禍を転じて福とする「智臣」
(5)節度を守る「貞臣」
(6)主人にへつらわず意見を述べる「直臣」の六つです。
六邪とは、(1)公務に精励せず世俗に無批判に順応する「見臣」
9. 帝王学
(2)主人に迎合ばかりしている「諛臣」
(3)口が達者で一見温和だが、陰険に人事を操作する「姦臣」
(4)自分の非をごまかすのに十分な知恵を持ち弁舌は巧みでもめごとを作る「讒臣」
(5)権勢をほしいままにする「賊臣」
(6)侫邪をもって主人にへつらい、主人の悪を作る「亡国の臣」の六つです。