HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

塩野七生の理性

キーワード・クラウドで「小沢」とか出てしまっているので、大してなにを言いたいわけでもなく考えずにカウンターでタイトルを決めた。

あ、いや、あった、あれだ、「首都分散」!

結局、ほっとけばベキ則よろしく人は人の集まるところに集まる。人は人のほしがるものをほしがるからあたりまえだ。

地方企業の方が地方に住む人より地元志向が強いということを言わなければならないんだね。

Who is the Japanese? - HPO:機密日誌

そして、生まれる一極集中は衆愚に人の世が落ちていることの象徴的できごとだと。人の世が人の世たるべき大人の理性を最も発揮するのは首都分散ではないだろうかと、塩野七生の話を読んでつくづく思った。

マキャベリも言っていますが、一般の民衆は正確な判断を下せないのではなく、下す能力がないのでもありません。彼らはしばしば、抽象的なことを言われると、判断するのが難しくなるのです。しかし、具体的に言われたときには、相当正確な判断を下します。今までお役人たちは、国民がわからないように指導したほうがいいと思っていたかもしれません。しかし、今は時代が変わっています。ここで頭を入れかえて、具体的に判断できるような材料を示すべきです。

リスクを分散するために日本がすべきこと - 国会等の移転ホームページ - 国土交通省

最近、つくづく脳の話だの、遺伝子の話だの、カウフマンだの読んでいると自分の行動を決めているのは最新科学という名の宗教の元に運命論的に決められているのだと思い込みがちだ。しかし、運命論的に流されているだけでは人の世は人の世足り得ないということを証明しているだけなのだと改めて気づいた。ほっておけば流されていく流れにどうさおさしながら、どうながされつつ、風紋を残していくかというのが人の人たるゆえんであり、自分の生き方なのだ。