それが、幸せ。
自分は孤独ではなかったと感じられる。
ストロークが欲しい!と素直に認められる。
小さな子が自分の中に確実に存在していることを知った。
その子のことをあまりにも無視しつづけてきた。育ててあげてこなかった。
だって、そこにいることすら感じられていなかったのだもの。
「全てのものがほんものか、ほんものでないかわかる道具が欲しい」と飛行鬼に頼んだのはスノークだったか。
それは飛行鬼にも作れない、自分を正解に写すそら恐ろしい鏡だったのだろう。
「ニューロマンサー」でネットを通じて自分の本当の姿を見てしまった男の年も既に超えた。