HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「経営に終わりはない」

感動した。

経営に終わりはない (文春文庫)

経営に終わりはない (文春文庫)

正直に言えば大概の経営者の伝記的な本を読んでも「時代がよかったから、いまとは違うから」と私はうそぶく。くやしさ半分、生意気半分ではある。この方の生き方は、しかし、時代を超えている。


■追記

藤沢武夫さんは不世出のマーケッターだ。カブの発売をめぐる「はがき作戦」は、時機を実にとらえた戦略であった。マーケティングとは単に販売戦略なのではなく、その会社がどう商売をするかの要諦を見極めることなのだと藤沢さんの本を読んで痛感した。

本人は「私は経営学など勉強した事がない。何冊か手にとって読んだことはあるが、結局その逆をやれば良いんだと思った。」と語っていた。「経営者とは、一歩先を照らし、二歩先を語り、三歩先を見つめるものだ。」との言葉も残している。

藤沢武夫 - Wikipedia