HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ここのところの一連の事件

構造計算偽造事件、株式の誤発注事件、家電製品のリコール問題、不正不祥事で会社全体の信頼性が低下してしまったメーカーなど。一連の事件を見ていると、構造疲労というか、組織人が疲れ果ててしまって起こったのではないかと思える事件が続いている。いや、組織疲労、組織人が燃え尽きることさえ、先人たちがこれまで経験してきたことなのだろうか?いまさら声高に言わなくとも、「常識をはずれている」、「コストダウンのぎりぎりだ」といったことはこれまでもあったことなのだろうか?

まあ、戦争が起ころうと、自然災害が起ころうと、いままで我々の祖先は生き延びてこれたのだから、この連続危機的社会状況であっても必ず生き延びるやつはいる。大切なのは、死滅してしまう進化の枝にいるのか、子孫を残し続けられる枝なのかという問題だ。

そうそう、それからドラッカーの「人類の歴史はじめて、人の寿命の方が組織よりも、建築物よりも長くなった。そして、長い人生に対して安定を求めている」(要約)という指摘は、今後の世界の成り行き、自分の生き方を考える上でとても大事だと感じる。