HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「空気の研究」読了!

感動した!

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))

なんとまあ、ネットワーク理論の帰結、相互作用シミュレーション、もっといえば富安さんの「貨幣」シミュレーション、と似ていることか。日本は、たまたま似たような「ノード」があつまってしまった社会であるための帰結なのかもしれないという想いを強くした。

たとえば、

明治の日本をつくりあげたプラスの「何かの力」はおそらくそれを壊滅させたマイナスの「何かの力」と同じものであり、戦後の日本に”奇跡の復興”をもたらした「何かの力」は、おそらくそれを壊滅さす力を持つ「なにかのちから」のはずである。

私は、誓って私の記事で以下のように書いたときに本書は読んでいない。

「交換」という市場の力が、ブログあるいはブロガーを「貨幣」としての価値を持ちうるまで相転移的なリンク構造の中心に立たせることになり、この同じ力がそのブログないしブロガーを崩壊に導くということはできないだろうか?

http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2005/07/ecology_of_blog_0119.html