- 作者: 三田村武夫
- 出版社/メーカー: 自由社
- 発売日: 1987/01
- メディア: 単行本
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- 作者: 柴田秀利
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1995/07
- メディア: 文庫
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以前、記事を書く過程でなぜ日本が素直に北進しなかった理由がものすごく不思議に思えた。日独伊で同盟を組むなど、対ソ戦略以外に考えられない組み合わせだ。このなぞの一部に解決の糸口をもらったように思う。また、「大東亜...」が柴田秀利氏と読売新聞の馬場社長(終戦当時)によってGHQに報告されマッカーシー旋風を生むきっかけとなり、日本の左傾的指導の終焉を招いたらしいという事実に溜飲をすこしさげた。
しかし、ここのところいろいろな資料にあたっていて中共は、第二次国共合作以来、日本を共通の敵とし、学生運動、民衆運動を起こすという手法においてまったく同じことを21世紀のいまも続けているらしいことに気づいた。なんというワンパターンなのだろう。
いずれにせよ、戦前、戦中、戦後を通じて、中共、ソ連に反日の手がかりをあたえ、日本国内の世論形成に力を持った人物たちがいることに、愕然とする。本田勝一なかりせば、と思ってしまうのは私だけなのだろうか?
ああ、そうそう、それから読売と朝日で戦前と戦後でイデオロギー的にはまったく正反対になったということがおもしろい。また、法律違反までして労組などで株を支配した朝日の不法性を誰も触れなかった時代性というのはいったい何なんだろうか?
戦後日本の民主化過程で、不戦と非軍備、国民一人一人の基本的人権と民主的権利などの高遠な理想を掲げるがゆえに、自主解放と人間的生存と自由を達成したかにみえた新中国に熱き思いを託してきた立場の人々からすれば、…(中略)
★ 中国反日愛国ナショナリズムの基礎知識(2) 栃木利夫・坂野良吉 『中国国民革命』 法政大学出版局 | 書評日記 パペッティア通信 - 楽天ブログ
植民地支配と家父長的支配に規定された後進性克服の課題、政治権力の獲得が先行したことによって残された課題、つまり生産力などの経済的解放と「民主と人権」などの政治的人間的解放との緊張関係の課題を社会主義」「国民国家」の変容と再編過程として動態的に把握しなおすことが、われわれに求められている。