「やる気を生む脳科学」

以下、抜き書きを「やる気を生む脳科学」からさせていただく。

やる気を生む脳科学―神経配線で解く「意欲」の秘密 (ブルーバックス)

作者: 大木幸介
出版社/メーカー: 講談社
発売日: 1993/02/16
メディア: 新書
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by 大木幸介さん

座禅：p.231　「同じ座るといっても、座禅などの修行（結跡朕坐）は、筋肉に緊張を与えるから、やる気を高めるであろう。座禅とは背筋をのばし太腿筋に緊張をもたらす立派な運動である。ただ座っているのと座禅は違う。座禅は脳にとてもよい。」

ハブ：p.50　「脳には全体に無数の神経電線（神経線維）が張り巡らされ、その回線をとおしてさまざまな情報が処理されているが、それらの神経電線はみな視床に集まってきて、それから出て行く。つまり視床は全脳の交差点という役割を果している。」

恋愛：p.57　「性欲の脳と他の欲を出す脳が共存していることは、性欲の強い人間のほうがいろんな旺盛な欲を持っていることになる。『英雄色を好む』というが、色を好む人間は、他の欲も強いから英雄になるということだ。」

A10神経：p.78「「やる気の脳」は快感、覚醒を生じるA10神経によって強く駆動される。快感、覚醒はやる気に重要である。」

神経線維の情報伝達スピード：p.89「脊椎動物にまで進化すると、神経電線（神経線維）に素晴らしい絶縁被覆ができ、効率はさらに100倍となる。すなわち、被覆電線の電流速度は毎秒１００メートルと早くなり、音速の毎秒約300メートルに近くなる。」（それでも、半導体素子などのスピードの数千分の１？？？））

達成感：p.103　「快楽が人間精神の発動、人間行動の原動力になることは、動物の進化の結果といってよいだろう。（中略）達成感の喜びは、そこへ至る道のりが険しいほど大きいのだ。だからこそ、その喜び(快感)を求めて人々は努力できるのだ。快感は人を刻苦勉励や難行に駆り立てる。」

男と女：p.114　「すなわち、ベンゼン環が男女を分けている。」

限りのないやる気、快感：p.127　「人間の脳の特別な特徴、創造性は負のフィードバックの破綻によって生じる（中略）結果はDA(ドーパミン)を神経伝達物質として使うA10神経の中で、人間精神を直接創出する前頭連合野とその近傍の脳（側頭葉と前部帯状回）へ向かう神経だけが、オートレセプター（自己受容体）を欠く（ラック）というのである。」
- p.131「このように考えれば、やる気は、人間の脳のデジタル型コンピューターの強烈な指令によって、人間の脳のアナログ方コンピューターが強く作動し、人間の脳全体を強烈に駆動するというフィードバック・システムによって生じることになる。そして、このデジタル方コンピューターの知れが強ければ強いほど、このフィードバック・システムは強化され、アナログ型コンピュータによる強い覚醒を生じ、やる気はいくらでも強く出来る。これは脳の鍛え方次第なのだ。」

性欲とやる気：p.150　「このように作用が解明されるとともに、性欲の素分子（LHRH）の分子構造も解明された。それは興味深いことに、アミノ酸三個のやる気の素分子（TRH）がアミノ酸10個の性欲の素分子（LHRH）になったというだけであった。」

性をする脳：p.157　「一方「性をする脳」は性行為をしているときに電気発生し、活動する脳である。それが男性では背内側核、女性では腹内側核である。服内側核は満腹中枢でもあり、性をしているとき、男性と女性にムードの差はあると考えられる。」

目的意識：p.181　「大脳新皮質は人間だけに特別に発達した脳で、進化した下被覆電線である有髓神経を100億も算する莫大な量で作られた巨大デジタル方コンピュータだ。「迷い」がなければ、鮮明な目的意識を描くことが出来る。」

（図は必ず自分で書き直すか、どこかネットの上で探し出します！それまで転載をお許しください！）

■参照リンク

大木幸介脳科学研究会：hi-ho - 404 Not Found

■謝辞（？）

コンサルタントといわれる人は、やはり現代の師なのか？この本を教えてくださったマーケティング、経営計画のエキスパートであられる大田啓之先生に感謝したい。この本を感動を持って読むことができた上で大切な要素であったのが「ロレンツォのオイル」であった。この映画を紹介してくださったソアーズの千葉隆先生に感謝したい。また、千葉先生は私に「バガー・ヴァンスの伝説」、「八甲田山・死の彷徨」、「七人のサムライ」など多くの人生を生きる上でヒントになる映画を教えてくださった。