HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

わからること、わかってもらうこと

昨日の朝、同僚から「分かりやすい説明の技術」という本の紹介を受けた。はっきり「読め!」といってもらってもよかったのだけれど、どうも私の書く文章も、話す言葉もわかりにくいらしい...一応、ネットで書くこと以前に商売でメシを食っている、しかも営業部門を担当している私にとって、わかりにくい、ということは致命的だといえる。

考えてみると、昔から「お前はあたまいんだけどさぁ...」という言動にこれまで何度もあってきた気がする。この「...」のところが非常に重要で、「...だけど、言っていることがわかりにくい(わるかったねぇ。へーんっだ!)」、「...だけど、頭でっかちで行動が伴っていない(小さい頃は物理的に頭が異常に大きかったそうな)」、「...だけど、情にかける(反論の余地なし)」などなど、この言葉は私にとって呪いのようなもので、必ずそのあとに続く「...」がある。悲しかった。

先日もある知人と食事をしながら話していて、「お前のサイトみたぜ。」といってにやっ、と笑われた。「だけど、書いてあることが全然わからない。何をいいたいんだ、お前は?」と続いた。

ほんとになぐさめがほしいのではない。さすがにこの年になれば、いかに世の中に自分よりすぐれた人がごまんといるかも理解している。まして、私はどっちかというと普段ぼっとしているほうだという自覚がある。もう、いつのまにか、冒頭の同僚のように、ひできの言っていることはもともと分かりにくい、人にわからせようとしていない、というのが私のまわりではあたりまえになってしまっているのかもしれない。

ところが、ブログに来て違う世界があることが分かった。今日もBigLoveさんからコメントをもらった。もういきなり「うっはぁ!面白いです。」とある。この言葉を読んだ時点から涙腺が緩みそうになった。のっけからするどい攻撃だ。「同じ世界に違う絵・・・これが衝突を生む。」、ううん、もうすでに私が意図したことの先の先まで考えていらっしゃる、ぐすん、うれしい。しかも、「表題の記事を読んで、変わったこと 」...「変ったこと」だってよ!ああ、もうぼろぼろ...おいらみたいな、わかりにくい、なにかんがえているかわからない、文章力もぼろぼろなやつのことばで「変ったこと」だってよ!!!ああ、もうこのまま死んでもいいくらいうれしかった。

もう、でもこのままBigLoveさんに甘えてしまってはいけない。ブログはあくまでブログの世界なんだ。もうすぐ御昼休みもおわるしね。はぁ、リアルの世界にもどろっと。就業時間中にはブログやらないって決めたし。

今日も一日、がんばりましょう!