HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本への再突入

米国から帰国して何が一番つらかったか?うーん、なんだろう?考えてみれば、もとからそんなに地域社会と関係が深くなく育ってしまった。高校卒業時にもらったモーリー・ロバートソンの本もごくごく違和感なかった。よくひとりぼっちだった作者: モーリー・…

苦節10年(たぶん)

カウンターが40万を刻んだ。アルファーな方からすると笑われてしまうようなアクセスだがうれしい。400000ジャストの画像が撮れなかったのが非常に残念。*1*2 *1:id:godmotherさんが、400001番の状況をFlickerして下さった模様。- Flickr: Page…

ハコモノ2.0

火付けもと medtoolzさんハコモノ1.0はとうとう姿を消しつつある。そもそも近代建築が目指した高集積化が達成された70年代ですでにメトロポリスは現実のものとなり、土地の所有が生産手段の独占と富の蓄積とイコールであった時代は終わっていた。技術的…

スカイクロラ: 目的をもって作られた人間

草薙水素の気持ちが痛いほど伝わってきた。ナ・バ・テア (中公文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/11メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 47回この商品を含むブログ (207件) を見る自分個人について触れなければいけないのだが、私…

雨が降れば晴れ間も出る

*1大雨の被害に遭われた方々にこころからお見舞い申し上げます。相変わらず「大学味講」ネタだが、菅原兵治先生が随所に書かれている当時の世情といまはなにも変わらない。政治も、社会問題も、人と人との争いも、なにも変わらない。「大学」だって二千数百…

過去も未来も存在しない

「大学味講」を読んでいて、改めていま私たちにあるのは今現在なのだと確信した。過去を訪ねられるというのはSFの世界だ。過去があるとしたらいまの私の中にしか存在しない。過去は私の中にある。未来は不定だ。未来があるとすれば、これから私が作るしかな…

そもそも治山治水とは善政の代名詞であった

中国古典はやはり深い。私ごときがどうあがいてもその射程距離からぬけられない。d.hatena.ne.jp二宮尊徳がたきぎを背負っても読んでいたのが「大学」だ。私が社会人となってから道筋としている「修身斉家治国平天下」の出典でもあるし、「明明徳」の額は高…

「不定」という答え

途中で萌絵が意図的に、にぶくされている。つーか、するどい時とにぶい時の差がありすぎる。作者の作為がみえみえ*1。私のような凡人でも一発目の殺人の途中で主要トリックがわかるんだから萌絵に分からないはずがない。笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE…

グーグルさまの小切手の預り証

ようやく某行で預かってもらえた。*1ついでに三週間ぶりにストリートビューの削除依頼についてお返事メールが届いた。依頼したポイント画像も削除されたのも確認した。グーグルさまが誠意を見せてくれたのがうれしい。 *1:それでも、取立て料4000円、郵…

お約束どおり

森博嗣を読み始めたら止まらない。笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/07/15メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (221件) を見る昨日はちょっと悪口を書いてしまっ…

「すべてはFになる」を読んだ

若い友人からすすめられてというか、「私、この人、なんかきらい」*1というコメントに誘われて読んでしまった。すベてがFになる (講談社文庫)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 講談社発売日: 1998/12/11メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 241回この商品を含む…

スカイクロラ: 押井守がぼくらにつきつけたこと

恒久平和は実現可能だ。ちょうど映画を見る程度にひとごとにしてしまえばいい、戦いも恋愛も・・・。見られてるユーイチやスイトだってたいして真摯ではないのだから。それとも、自らの生をかけて闘うか?押井のスカイ・クロラには実現された恒久平和がいか…

ポーニョ、ポニョ、ポニョ、女の子♪

「崖の上のポニョ」という映画は女の取説だな。別にストーリーが破たんしているとか、なにを言いたいかわからないという映画ではない。年齢にかかわらず女はほんとうにこわいから気をつけろ、と。女が分かって、女に認められて、一人前だと。 映画『崖の上の…

スカイクロラ :押井守の描く恋愛

押井守と鈴木敏夫の対談を聞いている。聞いているうちにあまり考えがまとまらなくなった。スカイクロラが描く閉塞的な世界はほんとうにリアルな話で、アニメ業界ですらもう人材がいなくなっていて一定以上のクオリティーの作品はできないだろう、と。映画自…

「まだ、僕には帰れるところがあるんだ、こんなに嬉しいことはない」

ももちさんの勉強会に参加してる。 「帰るところがない、故郷がないという状態は、人のこころは荒(すさ)ませる」 おっしゃるとおり!ファーストガンダムの最終話のアムロのセリフの意味が初めて分かった。問題はももちさんのおっしゃる「開発主義の終焉」…

戦争とべき乗則

戦闘の規模がべき分布するのは「ランチェスターの法則」から予測できる。生成の局面、破壊の局面の両方でべき分布が見られるようだ。そうそう、相転移も生成と破壊に含まれるのではないだろうか?しかし、単に戦争の規模と頻度がべき分布している点よりも、…

分限を知る

私に対してではないが某所であるコメントを見た*1。 英語がしゃべれても翻訳者になれるほどではない、ブログを書きつづけてもアルファブロガーにはほど遠い、仕事をしてはいても億単位の収入を得るほどではない、なにもかもがあなたは中途半端なんだ。 これ…

めざすべきところ

実はおかげさまで昨日をもって社長就任満3年となり、今日から社長4年生となった。これまで支えてくださったすべての方に感謝したい。ありがとうございます。なにか記念になるような記事のネタも、を書く力もない自分がいる。今日、少々読んでて感動したの…

本日の日経・春秋

初音ミクだった。絶対ネットから話題を拾ってる。例によって記事はすぐにきえちゃうだろうから、全文引用。 春秋(8/21) 人気アイドル歌手の初音ミクをご存じだろうか。テレビには出演せず、コンサートも開かない。ネットの仮想空間から一歩も出てこないから…

今日のランチ、中国の思想、宇宙の沈黙

ランチどころじゃなくなるくらいこの本おもしろい。やはり森秀樹の「墨攻」を思い出す。古代中国の文明観―儒家・墨家・道家の論争 (岩波新書)作者: 浅野裕一出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/04/20メディア: 新書 クリック: 12回この商品を含むブログ …

Googleさまの小切手その後

地銀で断られたことは承前のとおり。ではとわざわざ特急料金を払って忙しい時間をやりくりしてシティバンクの支店へ行った。が、「換金するには当行の口座が必要です。口座を持つためには口座管理料が月2300円かかります。でなければ9月1日までに日本…

私意

しい 【私意】 (1)自分の考え。私見。 (2)私情を交えた不公平な考え。 「毫も―なし/花柳春話(純一郎)」 エキサイト辞書 大辞林 第二版 (三省堂) どうも、自分の気持ちをストレートに語るのが苦手だ。よくひとからだれだれがどういっているとか、どこにど…

そもそも日本国憲法は一院制を前提としていた

いいかげん白洲家から卒業しないとと想いつつ読了。風の男 白洲次郎 (新潮文庫)作者: 青柳恵介出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2000/07/28メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 60回この商品を含むブログ (118件) を見るつくづく日本は翻訳文化だと思い知る。…

ほのおが私のからだをかけめぐる

...あなたを愛する苦痛苦痛が私のからだをかけめぐる、あなたへの愛のほのおとともに病いが私のからだを徘徊する、あなたのへの愛のために沸騰する苦痛はもう爆発してしまいそう、あなたへの愛によってあなたへの愛で私はめまいがするようあたなが私に語…

20年ぶりにあった米国人の友人曰く

「30年前の日本は実に日本らしくてよかった、いまの日本は日本じゃない。」のだそうだ。今日、30年前に私の家にホームステイで来ていた男の子(当時)がひょっこり遊びにきた、ワイフとかわいらしい娘二人を連れて。自分で自嘲するように髪の毛は薄くな…

たまごが割れるとき

「モモ」を読了してから読みはじめたはずなので、ええと、何か月だろう? いのちと関連する時間というのは、たとえばガンであと三カ月で死ぬという宣告を受けた人の例を考えるとよく解ります。その人がいま体験しつつある時間と僕の時間と、どちらも同じ時間…

ダイハード4.0はべき乗則的危機を描いた映画

やっぱアメリカってすげえなと想うのは、ちゃんとシステマティックな危機を迎える前に「まぐれ!」が評判になったりハリウッド映画で警鐘をならすところだな。ダイハード4.0はすばらしくイラストレーテッドにネットワーク社会が高度に発達すればするほど…

カントリーチェック

れっぽいサイトを見つけて苦労して入手した。 Country-Check PDFもあるんだけど、さすがに著作権違反っぽいのでそれはアップしない。増田とどれくらい重なるのかな? 増田 国名 country check ワースト換算 コメント SSS シエラレオネ 222 位 22 位 コン…

オヤジとして生きるということ、オタクとして生きるということ

休みにはいりようやく読書のペースをとりもどしつつある。これはおもしろかった。凡人として生きるということ (幻冬舎新書)作者: 押井守出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/07メディア: 新書購入: 14人 クリック: 188回この商品を含むブログ (116件) を見…

「幸せな時は不幸せの数を数え、不幸せな時は幸せの数を数える」

国立新美術館でワッフルを食べた。宮下先生の話しを聞いた。表向きのお目当てはこれ。 ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密 | フクヘン。- 編集者/美術ジャーナリスト 鈴木芳雄のブログ それと建物かな。故黒川紀章の遺作じゃなかったかな?でも、結構ヒ…