HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

中国経済戦線、異常なし?

大変、不安な想いで正月を過ごした。昨年から私に入ってくる情報において中国からのインバウンドが関東では急減しているというのがあった。米中の経済戦争の影響かと疑っている。そんな中、株価も明らかに中国の影響において冴えない。

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中国の半導体産業も、明らかに開発の縮小、製造装置の発注が減少している。

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ここから本当に中国が「借り物技術」にすぎないのか、オリジナルの技術開発ができるのか問われるのではないだろうか?なにより自他ともに認める低信頼社会において経済成長がストップし、富が行き渡らなくなったときに、信用崩壊(クレジット・クランチ)が来てしまうのか、踏みとどまれるのか?中国経済がクラッシュしても誰も得をしないのではらはらする想いで先行きを見ている。

デュアルライフ

NHKでしばらく前に「デュアルライフ」という田舎の空き家の活用を紹介していた。仕事は便利だが高くてせまい街なかの家を拠点とする。子育て、レジャーは不便でも安く住めて、広い田舎の家を拠点とする。そういうライフスタイルだそうだ。

人口減少もようやく負の側面ばかりではなく、「楽しむ」方向にも評価されだしているようだ。都心の高くて狭いけど便利な住居と、否かの安くて広くて子育てできる住居の「デュアル」ライフを楽しむ方々が出てきたと。一人あたりの住居面積がなんらかの方法で倍増することが景気対策、空き家対策にもなり、今後の日本のライフスタイルを豊かにすると私は思う。

中野信子「不倫」読了 - HPO機密日誌

現在読んでいる高橋洋一氏の「未来年表 人口減少危機論のウソ」も人口減少をポジティブに捉える思考であり、これからを楽しく行きていくために必要なアプローチではないか?

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こうした中、CNNの日本の空き家特集は大変ことの本質を捉えた内容であったようだ。

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すでに世帯数を大きく超える住宅がストックされており、なおかつその多くの「品質」が永続させていくには足りない。いわゆる負動産化してしまっている。

日本は20世紀に2度の人口急増を経験した。1度目は第2次世界大戦後、2度目は経済が急成長した80年代に起きた。この2度の人口急増が住宅不足を招き、人口密度の高い町や都市に安価な量産型の住宅が急ピッチで建てられた。

しかし、量産された住宅の多くは質が悪かった、と富士通総研の主席研究員、米山秀隆氏は指摘する。その結果、日本の人口の約85%が新築を選ぶ状況となっている。

住宅の寿命についていろいろ調べてきた。まさに量産型の住宅が問題であることは統計上からもあきらか。

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ただ、逆に平成に入ってからかなり高品質の住宅が建築されているにもかかわらずローンを始めとする、買い替えなどをして、リノベーションや、メンテナンスしていくにはバックアップ体制が追いついていない。

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CNNの弁護士夫妻の例のように、不動産は活用する意思によって大きく価値が変わる。限界効用低減というか、多く持っていても自分が十分に住んで価値を味わえるのはせいぜいひとつか、ふたつ。使わない不動産はまったく負動産と化す。一方、田舎の土地を使いたいという一定層も確かに存在する。田舎でもカフェを経営する、自分の趣味の空間とする、などなど。前述の通り、とにもかくにも人口減少により「負動産」となった資産をいかに生活を楽しむために使うかをこれから考えるべきでだ。私は住宅に関わる仕事をしてきて、一人あたりの空間の広さはかなり幸福度と比例関係にあると理解している。

FGO:絶対魔獣戦線バビロニアまでにやるべきこと

って、実はまだ「第七特異点:絶対魔獣戦線バビロニア」終わらせられていない。「までに」やるべきだったことという意味。以下、過去仮定法な話し。

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おっと、この動画はこれから始まるテレビアニメだった。「魔獣戦線バビロニア」のゲームとしての公式ページは存在しないのだろうか?下手に探すと攻略ページになってしまう。ネタバレはしたくないし、みたくない。

さてさて、昨年来FGOにハマっている。不思議なことにまだ飽きない。

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Fate/Zero」の舞台、「冬木」から始まり、「第五特異点:イ・プルーリバス・ウナム」までは割となにも考えずに順当に行った。「第六特異点キャメロット」まで来て育成がまったく追いつかず、聖晶石を購入まではいかなかったかが、いくつも使って「復活」することでなんとか乗り切った。しかし、「魔獣戦線」はこのままではとても終わらせられないと気づき、育成に力を入れた。なかなかどのサーヴァントを育成すれば先へ進めるのか、ランキングを見てもなかなかわからず、自分の好みで育成しては負けまくり落ち込んでいた。

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この正月休みでかなりやりこみ、ようやく「魔獣戦線」に来るまでにやるべきことがなんであったか理解したように思う。それは、

バーサーカーを優先的に育成する!

ここに尽きる。初心者は、たぶん私のようにあれもこれもとバランスを取らなきゃとか、これが好みとかで育成が分散してしまう。それでは、先へ進めない。バーサーカーはどのクラスからもやられてしまうので、かなりのサポートが必要なのは事実。でも、サポート(フレンド)サーヴァントの打撃力を頼りに進めなければならないとは言え、一騎だけではターンばかり進んで、そのうちサポートが死んでしまったりする。そこで、すべてのクラスに対して打撃力を持つ頼れるバーサーカーの育成が必須となる。

私の場合、他の人と同様当初スパルタカスを育成しまくった。しかし、レベル40くらいであまりにもよく死ぬので育成を怠り、アーラシュ(アーチャー)をよく使うようになった。これは一生懸命育てて現在レベル67くらいになっているのだが、敵がセイバーだったり、ライダー、アサシン、キャスターだと思ったほど打撃力が発揮できない。ほとんど宝具頼りになってしまう。しかも、宝具で死んでしまう。ネタバレは避けたいがとある特異点のストーリーでその由来を知り、非常に共感したがあまりに使いづらい。他のエウリュアレなどのアーチャーも多少は育成してみたが、あまりに実際の打撃力が低すぎる。ようやく、バーサーカー=クー・フーリンが手に入ってサポートを打撃の面からサポートするサーヴァントを見出した。*1

ということで、初期には誰でも手に入るスパルタカスと、初期から一緒にいてくれるマシュを徹底的に育成するのが吉。そして、ある程度育ったスパルタカスを使って周回を更に回りまくり、育成を加速させる。そして、適当なバーサーカーが手に入ったらそこに集中する。現在バーサーカー=クー・フーリンはレベル70を超えたところ。

ようやくよく見るコメントでの「周回での火力」とか行っていることが理解できるようになった。現在、フレンドのモードレッド、ステラ、カルナ、オジマンディウス、玄奘三蔵などの力を借りて、バーサーカー=クー・フーリンと数々の特異点を回るうちにたくましくなったマシュのお蔭で種火の周回が7、8ターンで終了できるようになった。以前は、周回すら回るのに苦労していた。

ちなみに、よく拝見しているGamewithのFGOのサーヴァントランキングのSクラス、A+クラスに自分の持っているサーヴァントに印を付けた画像を作った。


【FGO】検証勢が考えたサーヴァントランキング(8月版) - ゲームウィズ

とにかく魔獣戦線を終わらせることが第一の目標だが、その後はまた考えていかなければならない段階になるのだろうと思っている。このリストをみながら、今後の育成の方針を立てていきたい。

ちなみに、星4を売るとマナプリズムが、星5を売るとレアプリズムが手に入るとつい最近まで知らなかった。不要な霊基、概念礼装はさっさと売却して、マナプリズムを手に入れて交換特典の「経験値カードセット」を手に入れるのが吉。それと、これまで「果実」系統はほとんど使って来なかったが時間があるときには積極的に使うほうが周回が進む。たぶん、数ヶ月分の「育成」をこの正月休みでやったのではないだろうか?これも溜め込んできた「果実」のおかげだ。

明日からはまた仕事漬けの生活となるので、こんなに密度は上げられないだろうが、そこそこやっていきたい。こんななにゲームのキャラクターに親近感を持つのはまったく初めて。奈須きのこさん、パネェ!

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*1:実はクー・フーリンの前に呂布が手に入ったのだが、盾となってくれるサポートサーヴァントの育成を怠ったせいか、すぐにやられてしまって使い物にならなかった。NPもなかなか増やせないでいる。やり方をまた考えなければ。

ものの見え方ともののつながり方

新年なのでお参りに行ってお護摩にあがった。一心に御真言を唱え続けて、ふとものの見え方と相互作用の議論を思い出した。大学の卒論では視覚の仕組みについて心理学の立場からアプローチした。

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ちょうど卒論のころは人工知能研究が第二次だかのブームで、日本の第5世代コンピューターの研究が世界の耳目を集めていた。しかし、当時は人工知能機械学習に使える計算リソースがあまりに足りず、物事と物事の「相互作用」の話しになった途端に演繹的な科学の言葉や、考えで「説明」することができなかった。あるいは、コネクショニズム、神経ネットワークシミュレーションのようなもので「認識」を再現できなかった。認識とはなんなのか?カント哲学のアプリオリなもの、認識を産む根源とはなにかを散々考えた。

一方、当時文化人類学の関先生の講義に大変刺激を受けた。たしか「知の三点測量」という言葉を講義の中で使われたと記憶する。つまり、文化事態が相対的なものであり、例えば日本人である研究者が英語や、フランス語で文献を読みながら、実際にはパプアニューギニアなどの部族民のフィールドワークをする。日本人という「測点」の大根源はあっても、英米文化人類学というこれもまたひとつの「文化」という「学問体系」(測量方法)に則って、まったく別の「部族民」という人類、人を観察(観測)する。この「落差」、「距離」こそが文化人類学の意義なのではないだろうかと。あくまで記憶に基づく話しなのだが、ああそうか、心理学実験においても自分自身がいくつかの「測点」から「もの」と向き合うことで立体視が産まれたり、「これはコップだ」という認識が生まれるのだと。数限りない刺激の多様性の言わば「三点測量」、相互変換の原則を見出すことがものを理解することなのではないだろうかと発想した。

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この私のぼんやりとした「思考」は、ブログを書きはじめて、数多くのネットワークに関する理論を学ぶ中で、「レイヤー」という言葉に修練していった。

「ネットワーク」とい「レイヤー」という条件があるように感じる。街の場合に「レイヤー」の概念を、模擬的にあてはめれば、人口の集積が土地の収益性に影響し、土地の収益性が土地の利便性、魅力につながる。土地の魅力は、人口に影響する。そして、人口が...といった具合に永遠に影響の輪がきれない状態になる。ほんとうはそのまま連続している過程なのだが、人口、収益性、魅力といったレベルで便宜的にきればレイヤーが見えてくる。

http://hidekih.cocolog-nifty.com/hpo/2004/06/shuto_white_pap.html

ネットワークにおける「物理層」というのがある。これは、実際の電線であったあり、半導体などで構成される端末そのものを指すと理解している。この上に単純なメッセージのやりとりのプロトコルのレイヤーが存在し、メッセージのやりとりにまだ至る。そして、その先はまさにいま現在はてなブログのシステムを使って、どこを経由して、どこに存在しているかわからない無数の「端末」にを通して、この文章を書いている。「仮想的」なレイヤーといってしまえばそれまでだが、言葉で構成される「ブログ」というレイヤーはまだいまのところプリミティブなサーチエンジンによって検索可能だという以上には「機械」側、下位レイヤーには「翻訳」できていない。翻訳とはまさに相互作用、相互変換の原則だと言いたいのだが、ここで大事なのは自分が思考し、書くという行為においては自分自身の肉体という物理レイヤーとネットワークしか物理的には存在しない。人間側が「存在する」と信じていられるのは、レイヤー毎のごく単純なルールが守られていることにすぎない。

護摩真言を唱えながら、まさにこの物理的な存在と人間側のいわば「妄想」力によって「ものの見え方」が存在していると言えるのだと気づいた。そして、「ものの見え方」とはこの意味で概念から電線にいたるさまざまなレイヤーを横断的に相互変換可能なやりとり、つまりは、「もののつながり方」なのだと何度目かわからないが再発見した。お護摩の冒頭にお坊さんが「ご本尊との『ご縁』を結ぶのがお護摩です」と説明されていたが、まさにお護摩の炎から現在のネット、ブログ、その他すべてのネットワーク的実在にいたるまで、「ご縁」なのだ。因縁、因果とはまさにそのとおりなのだ。

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このネットワークの高度化が更にすばらしいのがこれまでプリミティブであったネットワークが人間を巻き込みながら、高度な機械学習を展開していることだ。最後原理原則としての人工知能の研究が行われるべきであるが、一般の人がずっと認識しやすい形での「ものの見え方ともののつながり方」の在り方を「理解」したネットワークが標準化されるであろう。

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新年の決意

今年はもう少しまじめにブログを書けるように時間管理を徹底する。少なくとも、一日一時間程度は読書する。FGOにかまけて時間をつぶすようなことをしない・・・。と思っていたのに、大晦日から元旦にかけてものすごい時間をFGOに費やしている五十代の独身男が私。よくよく生き方を考えないと。

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財源の整理

高橋洋一さんの「未来年表 人口減少危機論のウソ」を読み終わった。

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

未来年表 人口減少危機論のウソ (扶桑社新書)

人口減少によって引き起こされるとされるGDPの成長の停滞、年金の破綻、地方の疲弊などが実はおそるるに足りないということを実証的に書かれていてる。結局は大事なのは、一人あたりGDP、つまりは日本人の一人ひとりが技術と体制の革新を恐れずに一人あたりの所得を増やす努力を続ければ、人口減少の局面でも自分の幸福は自分で守ることができると。

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年金の切り下げ等、高齢者の反感を買うような切り下げは必須であるが、「マクロ経済スライド」を導入した時点で未来はほぼ決まっている。

実は指摘の中で大切なのは、財源の問題。


しかし、現状の国税地方税の体系では、地方が適切な財源を確保できない。個人所得、法人所得、消費のいずれの税も、中央と地方で分割しているからだ。これは、中央が地方の財源まで決める中央集権体制であるがためだ。本来の意味での地方分権を進めるためには、何といっても「自主課税権」の確立が必要だ。
具体的には、役割分担を円滑に行うためにも、税目ごとに国税地方税を分ける「税目別制度」方式を導入した方がいいと考えている。
国税とは、応能税、人税(所得税相続税など)、累進課税に基づくもので構成されるべきである。一方の地方税とは、応益税、物税(固定資産税など)、比例課税に基づくも ので構成されるべきである。
政策的には、個人所得や法人所得への課税は、地域差があって景気動向で左右されるため、本来は国税にするのがふさわしい。逆に地方税の中心は、安定的な消費税や住民への均等割課税などにした方がいい。消費税は景気動向に左右されにくく安定収入が見込める税だから、地方税の基幹的税とするのが本来ふさわしいのだ。それを国の仕事である社会保障に使うなどとは愚の骨頂だ。

国家でやるべきこと、地方でやるべきことの明確化と、財源の明確化が本当に必須。財務省の消費税の福祉目的化は言語道断だという高橋氏の声は国民みんなが耳を傾けるべき。

クリスマス下落相場は消費税増税延期を招くか?

いやはや、ひどい相場だ。ご先祖様から「現役のものは株に手を出してはらない。そんな時間とお金があれば、本業につぎ込め」という言葉を忠実に守っている私には、直接には影響はないが、先行きの不安を掻き立てられる。

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https://www.nikkei.com/markets/chart/

各国の資産が膨れ上がり、あとは利上げなど引き締めに走るしかないとの不安が広がっているのだと。VIX指数下落はまだ記憶に新しい。

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株安連鎖、中銀に試練 日経平均2万円割れ :日本経済新聞

これは十分に消費税増税延期を検討するだけのインパクトがある。すでに、今年の最高値の8割水準まで来ている。このトレンドだといわゆる「半値八掛け二割引」の第一段階、半値まで落ちかねないように見える、

「イマココ」な話しをツイットしておられた方もいらっしゃった。

日経平均が最低を記録した2009年3月に何をブログで書いているか調べてみたら、株価の予想を生物学で使う世代間の繁殖方程式で予想しようとしていた。

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その前後はよほど暗いことを書いているのかと思ったら、案外普通にブログを書いていた。不景気の最中でも我ながらたくましく生き抜いてきたんだなと感心。それでも、その頃を真剣に思い出せば顔面蒼白になる。今と比べると生きるのがつらかった。

いま、再度この下落局面を「ロトカ=ヴォルテラ式」で近似させる元気はない。ただし、昔からの「半値八掛け二割引」とは「第一段階で一気におち、だらだらと下落が続く」ことを示しているように聞こえる。「ロトカ=ヴォルテラ式」の一般的な形、S字カーブを描く株価のトレンドとなるのではないか?とすれば、少なくとも来年10月に控えた消費税増税を延期のシナリオはどう在るべきかをシミュレーションしておくに足る危機的な状況だと自覚すべきだ。また、声をあげるべきだ。米中の貿易の混乱から、国家の信用創造機能にまで一気に飛び火している。日本は米中の経済戦争から「漁夫の利」を得られる立場にはいないのだ。トランプ大統領は災禍そのもの。

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安倍首相のご英断を期待したい。