HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

No pain, No gain

さすがに人生の半分も過ぎてくると、自分の人生のターニングポイントがなんであったか見えてくる。あの時に自分の人生は変わったと想う時点は存在するものだ。就職、結婚、子供、そして、離婚といったライフイベントはもちろん、自分の仕事が天職と想えた瞬間などもそうだ。ふりかえってみれば、やはり、苦労しないと得るものはない。ぎりぎりまで自分を前線に押しだし、弾にも当たりながら、もがき苦しみながらも、匍匐してでも前進していく中でしか、自分の成長はなかった。正直、十数年続けているこのブログを読み返すと、そのターニングポイントの片鱗がある。当時の想いがこみ上げてくる。"No pain, No gain."、「痛みなくしては、得るものがない」とはよく言ったものだ。

最近の「生存バイアス」という言葉は間違って使われている気がしてならないが、確かにもがき苦しまなくとも現在の場所にたどり着けたのかも知れない。しかし、それでは人生の味わいがないのではないだろうか?前にもどこかで書いたが明治・大正・昭和・平成の四代の御代を生きぬいた祖母が「我が家は大変動があったからこそ、ここまで生き残ってきた」と言っていた。よくよくその真意を自らの人生に問いたい言葉だ。