HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「反脆弱性」を読み始めた

もうすでに多少書いた。

「反脆弱性」において、ヒューリスティック、表面的な一貫性、自分の内心の合理性を優先するがために、多くの(資産ですらない)「錯覚」を生み、自分の記憶すらも書き換えてしまうかが、現在の「頑健さ」のみを求め、過剰な情報保護や、過保護な法体系に至ってしまったのかが書かれている。

「人生は運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」へのガイドブックス - HPO機密日誌

なんというか、読めば読むほどタレブの思考がすでに自分に染みているのを感じる。どのページを読んでも違和感がまったくない。祖母は明治、大正、昭和、平成の四代の御代を商売に励み、子供や、孫を熱心に教育した人だ。言うまでもなく数々の戦争や、激動があった時代を生き抜いた。その祖母が「我が家は変化が激しかったからこそ生き残ってこれた」と生前話していたいとあとで聞いて大変納得した。レバノン生まれのタレブの一族ならきっと祖母と話しがあっただろう。

ゆっくり楽しみながら本書を読んでいきたい。