HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

色ざんげ

最近のセクハラ防止、ゼロ・トレランス社会だと、きっと弱男子が一番わりを食う気がしてならない。

ゼロ・トレランス方式(ゼロ・トレランスほうしき、英語: zero-tolerance policing)とは、割れ窓理論に依拠して1990年代にアメリカで始まった教育方針の一つ。「zero」「tolerance(寛容)」の文字通り、不寛容を是とし細部まで罰則を定めそれに違反した場合は厳密に処分を行う方式。日本語では「不寛容」「無寛容」「非寛容」等と表現され、転じて「毅然たる対応方式」などと意訳される。

ゼロ・トレランス方式 - Wikipedia

ハーヴェイ・ワインスタインへの追及に端を発したハラスメントを糾弾する動きは、とどまるところを知らず、ついに氷山が打ち砕かれようとしているかにみえる。これまで立場と権力にものをいわせて思うままに振舞ってきた多くの男性が、自らのキャリアがものすごいスピードで崩壊するさまをなすすべもなく眺めているのだ。

名声を持つ女性たち、そして男性も、かつてないほどにはっきりと力強く、閉じた扉の向こうで、あるいはスタジオの現場やTVのニュースルームで何が起きたのかをおおやけに語りはじめた。企業側は大慌てで、どんな小さなハラスメントも容認しないゼロ・トレランスを貫くと繰り返し主張し、従業員の再教育プログラムを行うとアピールしている。

セクハラ終焉の鐘も近い? 怒れる女性たちが米国社会を変えていく [The New York Times] | cafeglobe

hpo.hatenablog.com

ここに書くことに恥じらいを覚えるのだが、これまでの人生で何人かの女性とかなり真剣にお付き合いさせていただいた。真剣なお付き合いであっても、正直、かなりの割合で最初の最初はセクシャルな要素が大きかった。もう二度目の独身生活も長くなってきたので、ありていに言ってしまえば私の側からかなり強引に女性を誘ったことがきっっけかでお付き合いが始まったケースが多い。私のような女性に対して大した魅力を持たない男子でも、女性と真面目にお付き合いできたのは、セクシャルなきっかけであったことは大きいと思っている。もちろん、すべてずいぶん昔の話しでいま同じことをしたら、社会的制裁を受けかないのだと理解している。魅力に乏しい男子でも、ご縁があれば受け入れてくれるのが女子だった。それがセクシャルな面でゼロ・トレランスとなれば弱男子で、魅力が薄い人物であれば、女子との交際の縁を絶たれるのだろう。

男性は誰も守ってくれず、女性にモテなければ馬鹿にされ、離婚すれば慰謝料や親権争いで常に負け、セックスすれば後日レイプ扱いされ、いわば「給料をもらう奴隷」に過ぎないという、被害者意識に満ちた世界観がそこにある。

(中略)

インセル同様、自分は遺伝子のレベルで絶対に女性には相手にされないのだ、という確信もある。

女性を避け、社会とも断絶、米国の非モテが起こす「サイレントテロ」(八田 真行) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

これは米国の話だが、一般化すれば古代ローマ帝国カエサル以前の「内乱の一世紀」も、もともとは独身男子が増えたことから始まったと聞く。とにもかくにも女子に相手にされない男子が増えることは社会的不安定をまじめにもたらす。日本の場合、少子化がますます決定的になり社会壊滅がより早まることであろう。恐ろしいことだ。