HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

日馬富士学校

日馬富士関の引退が実に残念だ。格闘家なのだから、身体的な接触は日常茶飯事。礼儀をわきまえなければ怒られる、喧嘩をすれば殴られる、言うことをきかなければ尻バットされるなど、私が若い頃はごく当たり前だった。仲間内の問題は、仲間内で解決するのもほぼ当たり前だった。告発した貴乃花親方を賞賛する日本はもう私の知っている国ではないのだなと実感する。

既にいくつかのメディアが取り上げているが、日馬富士関はウランバートルで高校を建設していらっしゃる。先日、モンゴルに行った時に建築現場の脇を通った。ざっとした話しも聞いた。なんでも、モンゴルの冬は極寒なのでスポーツの訓練ができないと。そこで、大きな体育館を備えた高校を日馬富士関が子供たちにプレゼントしたいのだと。そして、体育の分野でモンゴルの子供達がもっと成績をあげられるようにしたいのだと。チンギスハーン空港からウランバートルに行く人なら必ず通る道だと想う。

日馬富士関は、首都ウランバートルで日本式の教育を導入する「新モンゴル小中高一貫学校」(ナランバヤル校長)とも協力し、来年9月の開校を目指して同様の日本式学校の建設を進めている。モンゴルで日本式教育への期待は大きく、ナランバヤル氏は「日馬富士関には、日本式の学校をつくって、モンゴルの国づくりに貢献できる人材を育てたいとの思いがある」と語った。

元朝青龍、日馬がモンゴルに建設中の教育施設の写真をアップ「これから出番だ!」 - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)

元朝青龍さんが写真をツイッターにあげていらっしゃる。

この高校はどうなってしまうのだろうか?相撲関係者に限らず、この学校を支援してあげて欲しいと想うのは私だけだろうか。

いや、よく考えればこのモンゴルの方なら誰でも知っている学校の建設途中で日馬富士関を引退に追い込んでしまったことは、国際問題に発展しかねないのではないだろうか?もし、この学校のプロジェクトが頓挫し、校舎が建設途中のままで放り出されるはめになったら、確実にモンゴルの人々の親日感情が悪化するだろう。それでなくとも、朝青龍さんは相当に憤っている。

相撲界の閉鎖性を日本とモンゴルが融和する方向で発展解決させて欲しいものだ。