前回に引き続き、今回の衆議院選挙でも改憲に必要な三分の二を自公政権で占められそうだ。
これは、国民の多くが改憲を支持もしくは、容認していると受け止めて良いのではないか。
「マーケティング選挙」などと書いたが、国民はもっと賢かったようだ。
民意なのだと受け止めて与党のみなさんにおかれましては、改憲の討議を国会で進めていただきたい。
選挙期間中、「安倍政治は憲法無視だ!」と多くの野党候補者が連呼していた。仮に改憲勢力が伸張し、九条加憲等により自衛隊が完全に合憲化、同時に日米安保と日本国憲法の整合性が取れ、手段的安全保障もまた合憲化されても、立憲民主党の看板を下ろさなかったら枝野さんを心から評価したいと想う。
■追記
このままでは芸がないので、せめてパーセンテージにしてみた。
衆議院選挙2017 - Google スプレッドシート
立憲民主党の選挙前から今回獲得議席数の伸び率がすごい。実に3.6倍。獲得パターンとしては、比例で7割を取っているのが特徴。話題作り戦略が大幅に成功したと言える。クロス統計まではできないが、たぶん新人23人という第記録は比例の勝利の反映。
対する自民党は、小選挙区で7割、新人19人とまずますのバランス。たぶん、小選挙区は公明党が自民党に協力、比例は逆に自民党が公明党に協力という戦略が今回も的中したのだろう。
あまり話題にならないが、今回選挙前から共産党は57%、社民は半分と、大幅に議席を減らしている。惨敗だったのは、希望ではなく共産と社民だと言えないだろうか?無所属が大幅に減っているのも特徴かもしれない。たぶん、追加公認がまだ行われるだろうから無所属は更に減るのではないだろうか。
こうみると、非二大政党体制における小選挙区制の勝利の方程式はだいたい見えてくる。となると、今後日本の政治はこれまで通り二大政党制を目指した選挙制度を採用し続けるのか、それともイタリアや、ドイツのように複数政党を容認するのかが問題となるだろう。少子高齢化の極端な進行を見れば、そろそろ意思決定の迅速化のための諸策を取っておかないと本当に手遅れになりかねない。