HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ギリシアへの旅 〜 ミケーネ、平和の時代から戦争の時代へ

明らかにクレタクノッソス宮殿とは設計思想が違う。戦に備えた王宮だ。

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王宮の裏には工房も巨大地下水槽まで備えていたと。

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黄金のマスクが発見された円形墳墓は、「ライオンの門」のすぐ脇に位置しているのは意味があったのだろう。

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「獅子の門」には明らかに丈夫な閂が備えられていた。

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クノッソスが開かれた、戦闘、防御の備えがほとんどない建築計画であったのとは対照的。そもそもクノッソスには門も、城壁も存在していなかった。ミケーネの内陸の二つの山の間は立地は、交易の利便性は考慮されていない。ただし、規模はクノッソスよりもはるかに大きい。

クレタ文明を倒し、遠くトルコまで遠征したミケーネ王朝だが、力で覇権を握ったものは力で倒される。

エーゲ文明の後半にあたるギリシア古代文明。およそ前1600年ごろ~ギリシア本土ミケーネを中心に形成された青銅器文明。前1200年頃に消滅した。

ミケーネ文明

前1200年頃、東地中海上で活動した系統不明の民族。ヒッタイト、ミケーネ文明を衰退に追いこみ、エジプト新王国にも侵入するなど、西アジアに大きな変動をもたらした。

海の民

海の民の侵略の後、暗黒時代を経てポリス国家全盛を迎える。ギリシャ統一から巨大な帝国につなげたアレクサンドロス大王、ヘレニズムを経て、ギリシアは非征服民として長い時を過ごすことになる。日本人として非常に学ぶべき歴史がある。