HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「人工知能の核心」を読み始める

まさか羽生善治氏に人工知能の核心を教えてもらうとは想わなかった。

人工知能の核心 (NHK出版新書 511)

人工知能の核心 (NHK出版新書 511)

本書は、NHKスペシャルの書籍化企画なのだそうだ。

www.nhk.or.jp

羽生氏のすばらしいところは、早くから人工知能の可能性を確信していたこと。

1996年版の「将棋年鑑」に興味深い記述がある。プロ棋士への「コンピューターがプロ棋士を負かす日は?」というアンケートである。(中略)多くの棋士が、そんな日は来ないと真っ向から否定していた。(中略)しかし、その日が来るのをほぼ正確に予測していた棋士がいた。羽生善治である。彼はその日を、「2015年」と答えていた。

そして、実際に2015年に何が起こったか?

将棋電王戦FINAL
2015年の3月から4月にかけて開催。

将棋電王戦 - Wikipedia

5局行われ、かろうじて人間の棋士が3勝と勝ち越した。

読めば読むほど、羽生氏の洞察の深さに気づかされる。進むのが楽しみ。