HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「サピエンス全史」の中の日本

「サピエンス全史」を日本人として読んでいて、なにが悲しいって日本がいかに人類の歴史に対して傍流であり、インパクトがないかという事実を想い白冴えること。

逆に言えば、日本は世界の歴史から見て傍流であったが故に、安定したいたのだろう。確かにネアンデルタール人の滅亡や、人類によるほ乳類の種の大虐殺、あるいは、南北アメリカ大陸の原住民への病原菌移転による文明の根絶などの人類の激しい歴史を見れば、日本がいかに傍流であったがゆえに1000年以上にわたって天皇制を維持できたことがいかに僥倖か分かる。

hpo.hatenablog.com

言わば日本人は、民族として「創造的無能」を選び取ったのだ。この生態学的地位がネット時代においていつまで続けられるのかは、保証の限りではないが。

本書はいわば人類の歴史の保守本流を扱っている。傍流に対する扱いは、家畜や、虐げられた文明や、女性に対する扱い以下。様々な疑義を歴史に示し、これまでないほど文化を相対化してみせる手腕は素晴らしい。しかし、歴史とはキリスト教ローマ帝国における台頭がそうであったように、誰にも予想できない傍流から変わってくる。

最後まで読み進んだ上で、この中心と周辺という問題に立ち返りたい。
hpo.hatenablog.com