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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

小児国家日本

子供と大人の違いは、ものごとを表面で見るか、より奥底の仕組みまで見るか。ものごとを見る時の時間の単位が短いか、長いか。ひとつひとつに優先順位をつけられるかつけられないか。一見矛盾するものごとも、表面深層、時間の長短、価値でよくよく見ると矛盾が解ける。時間の長短を理解しているので、短期的な矛盾に耐えられる。

この意味で、いまの日本はものごとの軽重がまったくつけられない国家になっている。

人は死ぬもの。行政側、国家側から見れば、人は死ぬ。交通事故でも死ぬ、病気でも死ぬ、自殺でも死ぬ。現代のテクノロジーをもってしていかに人の死の数を少なくするかは、福祉国家としての責務ではあるが、自分自身も死ぬという厳然とした事実が人の目から隠されてしまうため、人としての究極の価値感が出てこない。戦中戦後を生き抜いた人々にとって死は決して他人事ではなかった。手塚治虫のいくつかの漫画を読むだけでも、リアリティのある死がすぐすこにあったことが感じられる。

逆に言えば、死がすぐそこにあれば、いま人として、国としてなにをすべきかが明確であった。いまの日本は表面でも、深層でも、時間が短くとも長くとも、優先順位が見えなくなっている。北朝鮮と米国は、休戦ではあってもいまだに有事であることは忘れられてしまったのかと、小児国家日本の安泰を憂う。

1953年7月27日に中朝連合軍と国連軍は朝鮮戦争休戦協定に署名し休戦に至ったが、北緯38度線付近の休戦時の前線が軍事境界線として認識され、朝鮮半島は北部の朝鮮民主主義人民共和国と南部の大韓民国の南北二国に分断された。現在も南北朝鮮の両国間、及び朝鮮民主主義人民共和国アメリカ合衆国との間に平和条約は締結されておらず、緊張状態は解消されていない。

朝鮮戦争 - Wikipedia