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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

柏木の手紙

たまたま、大和和紀源氏物語を手にとって読んでしまった。漫画文庫版の5巻だった。いきなり、正妻である女三宮と柏木の不倫の手紙を読んでしまったシーンが目に入ってきた。

長いが、引用する。

一方、柏木は居ても立ってもいられなくなると、いけないとは知りつつ我慢できず女三宮を訪ねていた。
そうこうするうち、女三宮が懐妊してしまう。降嫁して7~8年も経った今ごろ懐妊…?と源氏は不思議に思うが、病弱ゆえに弱っているだけなのかもしれぬと六条院に滞在し、女三宮の世話をはじめた。
源氏が女三宮に付きっきりだとの話を聞いた柏木は、身の程知らずな嫉妬に狂い、小侍従を通じて女三宮に心の内を綴った手紙を渡す。しかし、あろうことか女三宮の不注意で手紙を源氏に読まれてしまうのであった。

女三宮の懐妊の真相を知った源氏は、二人を赦す気になれず、かといって言葉に出さずにいた。思い返せば源氏自身も女院と道ならぬ恋をしたではないか。もしや父・桐壷院は全て知っていて、素知らぬ振りを通していたのだろうか…因果応報の恐ろしさに震える。

3分で読む源氏物語・あらすじ/若菜下~女三宮を慕うあまりにとった柏木の行動と源氏の転落

ちょうどこの頃の源氏は40代、いまで言えば50代、初老の頃であろうか。若き柏木に妻を寝取られた衝撃が私にも分かる年になってしまった。確か、本書を最初に読んだのは高校三年生。受験対策で読んだように記憶する。このシーンも記憶はしている。しかし、この衝撃は伝わらなかった。年を取るとしなくてもいい経験をするようになるものだと。