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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ラストナイツ」を見てきた

いやいや、良かった。モーガン・フリーマンも大好きだし、渋かったし、クライブ・オーウェンも無理することなく大石内蔵助してたし。そもそも、予告編に惚れて思い立って見に行った。


『ラストナイツ』最終予告編 - YouTube

映画『ラストナイツ』公式サイト

いろいろとちゃんと「忠臣蔵」してくれている。雪の戦闘シーンは特に印象的だった。

「ラストナイツ」は、白人も、黒人も、東洋系まで入り交じった中世という奇妙な架空の世界であるとはいえ、領主制から王制への移行期を十分に背景として取り込んでいる。

話は中世ヨーロッパに移る。この頃、ヨーロッパは封建領主といって、農奴と領地を持った大地主たちが支配していた。その数はとても多く、まだ国家はなかった。封建領主たちは時に争うことがあったが、その調停のために国王というものが出てきた。しかし、その権力はとても小さかった。国王も封建領主の一人に過ぎなかった。近代の国王はキングだが、中世の国王はレックスという。このレックスと封建領主とは、契約によって主従関係を結んでいた。日本と違い、ビジネスのような関係だ。その契約ももちろん、日本人が考えるような「私に従うこと」というような条項はない。こういう場合はこうせよと、細かく規定されている。

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中世以降、貨幣経済、植民地経営の勃興により、領主の没落、絶対王制が始まる。想えば、「忠臣蔵」も戦国時代から完全に江戸幕府という絶対王制に移行する時期の物語であると言える。まあ、中世の王、騎士道には、見返りを求めずに自らを捨てて忠義を守るというのは、「契約」には入ってなかったと想うのだけどね。

ちゃんと、紀里谷監督のインタビューも公開されている。

紀里谷:断言してもいいけど、いま日本国内では内戦が起きていると言えますよ。

どういうことかというと、“がんばって行動する人たち”と“しないヤツら”の内戦。“何かに情熱を傾ける人たち”と“それをバカにするヤツら”の内戦。インターネットが普及して以降、ここ10年くらいに起こった日本の衰退は、“ヤツら”のほうに耳を傾けすぎてしまったことによる衰退だと思いますね。

「日本では内戦が起きてる」圧倒的な迫力に言葉を失った紀里谷和明氏インタビュー

「ラストナイツ」は、「がんばって行動する人たち」の物語であるとも言える。

私は紀里谷監督作品を評価する。「CASSHERN」も私はよいと想った。

「がんばって行動する人たち」のためにも紀里谷監督におかれては、ぜひこれからもがんばって欲しい。