HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ウルトロンってだれよ? (ネタバレあり)

先日、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」を見てきた。私には、今回のスーパーヴィラン、タイトルにもなっているウルトロンが何者であるか、どうにも理解できなかった。

Avengers

http://marvel.disney.co.jp/movie/avengers/gallery.html

マーベルにお詳しい方がきちんと書いてくださってはいる。

アントマンことハンク・ピム博士が作ったロボット(アンドロイド)。
元々、補佐用ロボットとして開発したロボットだったのだが、ハンク自身の脳波パターンを基にしてしまったせいで、そこに邪悪な意志を持ち、人類に対し反旗を翻した。

単体では、カーンと並んで最も手強い方で、アベンジャーズとは頻繁に対決しているヴィランでもある。 倒される度にバージョンアップを遂げ、更に力を増して襲い掛かってくる。

ウルトロン (うるとろん)とは【ピクシブ百科事典】

今回の映画では、作ったのはスタークとバナー(ハルク)になっているし、脳波パターンというよりは仕込まれたAIだし、ぜんぜん違う!

スタークが平和維持部隊をロボットで作ろうという計画をしていたことはほのめかされてはいても、きちんと描かれていない。まして、「あきらかに邪悪だろうそれは!」というロキの杖の中のAIを原型にして平和を守るロボットができるわけないだろうと。スタークは、皮肉屋ではあっても、合理的であり、正義を重んじる。いくら「ウィッチ」にテレパスで影響されていたとはいえ、バナーまで協力するような流れにはなり得ない。

スタークとバナーは杖の先の石の中に人工知能らしきものが存在することを発見する。スタークはこれを使いウルトロン計画(平和維持計画)を進めることをバナーに進言するが、両者の意見は分かれる。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン - Wikipedia

どーにも納得できないんだけどな。映像は圧倒的だけど、この矛盾が最初から最後まで気になって仕方なかった。

日本でのキャッチコピーは「愛を知るー全人類に捧ぐ。」「世界を滅ぼすのはーアイアンマン。」である。

「愛」なんて全体を通してのテーマじゃないし、「世界を滅ぼす」のはアイアンマンじゃなくて、ウルトロンだし。日本の宣伝にも問題がある。どうにも納得がいかない。