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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「マクロ経済的量子トンネリング」に込められた皮肉

まあ、「マクロ経済的量子トンネリング」は皮肉であることは明白。

言うなれば日本が一種のマクロ経済的量子トンネリングを経て、突然デフレから通貨暴落と狂乱物価へと転移するやもしれぬ、というわけだ。それは起こり得ないことではない。しかし、今この時期に心配することとしては妙なことのように思われる。また、不況の中で消費税を上げることや、2030年の社会保障の状態について頭を悩ますことが、そうした突然の転移の見通しに本当にそれなりの変化をもたらすのだろうか?

マクロ経済的量子トンネリング - himaginaryの日記

いや、まったくとクルーグマンさんに同意したい。

しかし、ビジネスマンとして重要なのは、Klein氏のコメント。

  • 日銀は政府発行分以上の国債を買っている。また日銀は金融緩和姿勢を明確にしているので、借り入れコストに影響することなしに民間が安全資産への需要を減らす余地はまだ十分にある。

これは当分の間、企業の借り入れコストが安定しているだろうと受け止めた。政府、日銀は、企業にどうぞリスクのある事業でも投資してくれといっていると。

  • 伊藤氏の言う家計や企業のポートフォリオの変更は、成長にはむしろ好都合。

元の伊藤氏の論文を読んでいないが、むしろ高齢化による需要の変化、家計支出の変化にきちんとついずいするビジネスをしろと。ここから多少離れるが、高齢化してあまり働かない人が増えれば現在例えば介護の職員が大幅に不足しているが福祉という統制経済下では調整が起こらないためバランスがとれないでいる。介護職員そのものでなくとも、これから良質な労働力こそが一番大事な資源となりうる。

  • 人口動態に手を出すとすれば、世界で最も人口密度の高い国の一つへの移民を前例のないほど増やすか、 Kaelon IIの戦略*2を取らない限り効果は乏しいだろう。

この前に書いてある、若者と年金受給者のどっちをとるかという話しのがビジネスとしては重要。で、問題は「Kaelon II = ケイロン2号星」の話し。

彼の星には、60歳になると子供達に負担をかける前に自殺しなければならない「決別の儀式」というしきたりがあると知らされるまで、ラクサナには彼がひどく気落ちしている理由が理解できなかった。

スタートレックTNG 第96話「決別の儀式」詳細データ

まあ、姥捨て山戦略だと。「マクロ経済的量子トンネリング」に匹敵するシニカルな意見だ。そして、たぶん、日本は姥捨て山戦略はとれない。せいぜいが、「おれおれ詐欺」による無謀な若者たちのささやかな資産移転の試み程度にしか成功しないだろう。