タイトルは昨日の続きのピンズラー・フランス語から。まあ、最初から一緒に食べるとか、飲むとか、まあ、男女でやりとりするのは、結末が決まっているなとは想っていた。
だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)
- 作者: 佐藤さとる,村上勉
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1980/11/10
- メディア: 新書
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で、なんで佐藤さとるさんの「誰も知らない小さな国」かというと、このお話しの最後の方で、ピンズラーのフランス語をそのまま日本語にしたような、ある意味ぎこちない、しかしまた、男女の仲の進展をしめすシーンがあるのだ。いや、もう、実は「誰も知らない小さな国」は恋愛小説だ!と叫び出したくなるくらい、名シーンだ。
男「おなかがすきませんか。」
女「それより、のどがかわいたわ。」
「では、お茶をわかしましょう。」
「わたしがするわ。」
「いや、きみはお客さまだからね。」
おかげさまで、これをピンズラー流にかける。
"Est-ce que vous voudriez manger quelque chose?"
"Non merci. Mais, je voudrais boire quelque chose."
"Chez moi?"
"Non chez vous. Chez moi."
"Non merci. Je voudrais boire quelque chose avec vous."
男と女がなにかを一緒に食べるとか、飲むとか、日本でも、フランスでも基本なんだなと。恋の始まりなんだなと。