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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ア・ホーマンス」

先日、垣根涼介の「ボーダー」を読んでから、狩撫麻礼を思い出していた。

これは本当にはちゃはちゃだけど、一本筋の通った漫画だった。年代からいって、この作品に間接の間接くらいには、垣根涼介は影響を受けているのだろう。

で、私の中で狩撫麻礼というと、「ア・ホーマンス」!・・・、のはずだった。

なんかいまいち読んでもピントこない。このほぼタイトルだけを使った、松田優作の映画版の方が印象が深いからかもしれない。

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ア・ホーマンス(予告編) - YouTube

松田監督の演技指導はすべて「引き算」を基本としていた。これは役を作りすぎてしまわないように、余計なものをそぎ落とす、ということで、たとえば映画冒頭で、ヤクザを演じる片桐竜次の場合。厚手のコート、松葉杖、甲高い裏声などでセリフを言わせ、ありがちな肩をいからせて巻き舌ですごむヤクザ演技を封じた。同様に、当時役者としては素人の石橋には「演技をするな」と指導した。

ア・ホーマンス - Wikipedia

伝わるなぁ、「引き算」。なにより好きだったのが、ARB石橋凌が恋人役の手塚理美と食事をするシーンだった。石橋凌演ずる山崎はもう戻ってこれないと想っている。それでも、別れは口にしない。ただ、手塚理美演ずる千加の手料理をうまいと言う。それだけ。感激した。