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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「使える建物の3つの秘訣」

建設業に関わるものとして、本書を工場、倉庫を建てるすべてのクライアントに読んでいただきたい。

京都、大阪で事業展開をされる三和建設の森本尚孝社長が本書をかかれた想いは想像するにあまりある。建築については幾千の一般向けの書籍があるが、本書のように中堅建設会社の社長が自らのノウハウを惜しみなく開示する類書はなかなかないのではないだろうか?

三和建設さんは、設計施工による提案型の工場、倉庫建築のシステムを「FACTAS」というブランドにまとめている。本来、設計契約は準委任契約とされ、設計をするという行為自体に対する契約である。準委託契約を本書では、医師の医療行為に例をとっている。医師は、必ず快癒することを保証しないまま治療する。患者はお医者さんの治療を受けて、対価として報酬を払う。これに対して、建築請負契約は、完成と品質を保証する契約形態である。設計事務所の設計委託契約と建設会社の請負契約のよいコンビネーションが発揮されれば、設計と請負の分離は見事に役割を果たす。設計と施工のよいパートナーシップにより建設業界の秩序が成り立っていると言っても、過言ではない。しかし、使い勝手のよい設計とコストコントロールの両面が必要な経済性を優先する建築物では、設計施工がどうしても必要となる場合が多々ある。詳しくは、本書を読んで欲しい。

工場倉庫に関わる設計担当、企画担当の方々に本書をはぜひ勉強していただきたい。極端な言い方をすれば、本書をそのままお施主様のところへもっていって説明するだけで設計施工方式の大切さが伝わるのではないだろうか。