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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「共同幻想論」を読み終わった

長年の「課題」が達成できて感無量だ。いま読むべき本であったし、いま読むのでなければ「私にとって切実な課題」として本書をとらええなかった。「切実」に伝わったのは、私にとっての「現代的な課題」の範囲内ではあったろう。

共同幻想論 (角川文庫ソフィア)

共同幻想論 (角川文庫ソフィア)

たとえば、あとがきに吉本隆明さんはこう書いている。

わたしはここで拠るべき原典をはじめからおわりまで『遠野物語』と『古事記』の二つに限って論を進めた。(中略)当たりうる資料はおおければおおいほど正確な理解にちかづくというかんがえ方がありうるのをしっている。しかし、わたしがえらんだ方法はこの逆であった。

この「かんがえ方」は、最小限の大切なポイントをつかもこと、それだけが生きる上で大切だと実感できる今だからこそ、本書が私にとって切実さを持つ。

では、どうやったら数少ない重要な要素を「発見」できるかが問題となる。逆は明確だ。男女の偏見、マイノリティへの思い込みなどが正しい「方略」の阻害要因となる。これらの阻害要因も本書では何度もなんどもでてくる。

方略と戦略 : Heuristic and Strategy - HPO機密日誌

いくつか書きたいことがあるが、あえて読了した今それを書かない。いつかまた酵母が樽のふたをおしあげるように、書きたいことがふくれてきたら書こう。