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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「友と敵」、「キツネの跋扈」を熊谷市長は乗り越えられるか?

ようやく市長の本を読了した。橋下市長の「友と敵」的な行政改革と、ご自身の行政改革を比較されている章まで来て、初めてその深い意図に気づいた。熊谷市長は歴史的に何度も現れて来た「友と敵」を明確にする組織運営の病、「キツネの跋扈」という組織の腐敗を解決し、未来志向の市制を実現しようとしていらっしゃる。

選挙での勝利後、対抗候補の側にいた副市長を留任し、国土交通省出身の部長をもう一人の副市長にした政治センスに舌を巻く。繰り返し、繰り返し、説明を続ける、情報公開を続けることの大切さをせつせつと訴えている。この本を多くの市役所職員が読むことを前提に書いていらっしゃる。35歳という若さでこれだけの行動力とセンスをもっていらっしゃるこの方にはとてもとてもかなわない。

「友と敵」でない組織運営をすることは、地方行政ならできる。橋下市長の失敗は、国政でなく地方行政でこれをやり続けたからだ。熊谷市長も、橋本市長も「狐の跋扈」の恐ろしさは気づいていたはずだ。しかし、国政を目指すべく党派を作り始めたところから、橋下市長の手法の限界が見えてしまった。1年前のその本質を見抜いていらっしゃたことにも驚きを覚える。

どこまでの土俵で、熊谷市長の組織運営手法が勝利を納めうるのか大変興味深い。土俵が大きくなれば、なっただけリーダー力を成長させていく熊谷市長のお姿をぜひ見たいものだ。