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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「峰不二子という女」 on HULU

これは傑作だ。実に私の好みに合っている。

峰不二子という女

LUPIN the Third 峰不二子という女 を視聴 | Hulu

LUPIN the Third 峰不二子という女 DVD-BOX

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監督の山本沙代さんのインタビューの健全さを前にすると、主張する自信を失ってしまうのだが、本作品には「O嬢の物語」と重なるシーンがたくさん出てくる。

O嬢の物語 (河出文庫)

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オープニングのつまみあげられる乳首の描写、シリーズ一作目冒頭の花嫁の姿、立ったまま手足を縛られ鞭打たれる不二子、そして梟の仮面など、「O嬢の物語」を読んだその気のある方なら誰でもがその共通性を指摘したくなるだろう。しかし、絵としての類似以上ではない。これは、オリジナルの峰不二子の世界、峰不二子の物語だ。「O嬢の物語」が追求するものと、「峰不二子という女」の物語の帰着点は対極にある。

無 敵 ブ ロ グ #1216 LUPIN the Third ~峰不二子という女~

第6話の「愛の牢獄」、そして後半を彩る銭形とオスカーをめぐるBLな展開。本作は異性愛よりも、同性愛の方が官能的であった。これは、監督とシリーズ構成・メイン脚本が女性であったから描けたエロティシズムだと私は想っている。ぞくっとくる場面が多々あった。

それにしても、最終話を見るまでオープニングとエンディングの意味するところを見抜けなかった。なぜ、不二子ではない声がオープニングアニメーションに重なるのか。なぜ、官能を呼び覚ます幼い少女がエンディングに現れるのか。なにか意図するところがあるとは感じていた。ファーストの「ルパン三世」らしいルパン三世が活躍する第一話から物語の全ては描かれていたのだ。最終話に近づくにつれて明かされていく「女」の「物語」。堪能させてもらった。制作陣はファーストのルパンとモンキーパンチの原作を相当に読み込んで作ったのだろう。あえて対照しないが、ルパン三世のファーストシリーズへのリスペクトのある箇所が多くあった。新しい物語を作るのだという熱意が随所から伝わる。