分散がわからなくても、統計リテラシーは上げられる！

「統計学が最強の学問である」は、一般人が統計リテラシーをあげる最強の参考書だ。学生時代、tだのFだの、分散だの自由度だの歪度などの用語に苦しめら統合的な理解に至らなかった私のようなものには、蒙を啓かれる想いだ。

先日のブログに「残念だ」と書いた。いまとなっては、読了しないで残念だと書いたことが残念だ。

ちなみに、思ったより「統計学が」は強気の書き方をしているし、統計学の統計学たる手法について書いていないので、少し失望している。すくなくともクロス集計、F検定くらいは初歩の初歩の書とはいえもう少し触れてもいいと考える。
「メンデルの法則」 - HPO機密日誌

もっと正直に書いてしまえば、この前後に工学博士な友人から「統計なんて結局回帰分析にすぎないんだよね」とまでご教授をいただいていた。にもかかわらず、このグラフとこれに先立つ「一般化線形モデルに基づく一枚の表」を見るまで、統計分析手法の底の理解に至らなかった。

このグラフで言えば、「広告認知」をしたかどうかを０と１に統計手法上でダミーに置き換えているところがみそではある。また、「表」は見る人がみれば、「なんでこれを大学時代に見せてくれなかったんだ！」と叫びたくなる表だ。あえて、ここでは掲載しない。本書をぜひご購読いただきたい。

本書の終章では文献の検索の仕方、読み方まで教えてくれる。日本語で書かれたメタリテラシーへの最強本かもしれない。