HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

奴隷にならないための技芸

「リベラル・アートってなに?」という話しになった。私は「奴隷にならないための技芸だ」と答えた。「リベラル・アート」の「リベラル」とは、古代ローマの「自由民」だと。「アート」とはラテン語の「artes」だと。複数形なのがみそかな。

奴隷はいわれたまま働けばいい。創意工夫もいらない、余計な感情もいらない、そもそも自分のしている仕事に対する深い理解もいらない。自分の意思とは関係なく、鞭打たれながら目の前の仕事に汗水流すしかない。

自由人とは、文字通り自分が自分の主人である人間だと。東洋流に言ってしまえば、中庸の実践が身についた君子ということか。

ま、私が力を込めて語るまでもなくWikipediaにすら載っている話だけどね。

リベラル・アーツという表現の原義は「人を自由にする学問」であり、それを学ぶことで非奴隷たる自由人としての教養が身につくもののことであり、こうした考え方の起源は古代ギリシアにまで遡る。

リベラル・アーツ - Wikipedia

国際基督教大学とか、東大教養学部とかのからみはいつかまた考えてみたい。