憲法とは、マグナカルタまで遡る国家の横暴を抑えるための道具。国家とは、ほっておけばどんどん権力を肥大させていく。ヨーロッパの絶対王政は近代の入り口で成立していることを忘れてはならない。あるいは、現代でもアジア最貧国と言われたミャンマーで高級ホテルや、走っている高級車を見て、あらためて国、特権階級が本気で蓄財を始めたら誰もかなわないのだと実感した。
アジアの富裕層はどこから来るのか? - HPO:機密日誌
特権階級が闊歩し、アジアの一部の国々のようにどんなに勉強しても、政府と近しい富裕層にはかなわないと国民が想っている国では、自由が制限されていると確かに言える。あるいは、勉強しよう、商売をしようにも、私有財産の権利が恣意的に運用されていては、不自由きわまりないと言える。
で、最近の改憲議論を見ていて、「自由とは何か」を読んでみることにした。
- 作者: 大屋雄裕
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/09
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読んでみて、憲法から自由を考えるときに3種類あると理解した。
自由 | 憲法 |
消極的自由 | 自由であるための基盤=福祉・最低限の文化的生活の保障等 |
国家制限からの自由=拘束されない、意見表明の自由等 | |
積極的自由 | 国、社会参加への自由=公民権、選挙権、被選挙権 |
特に、政治、国の行方に対して自分が関与できるという実感をもっていることはとても大切だ。この意味で、憲法の国民投票が行われることはとても大切な歴史的事件となると私は信じる。