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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「サヨナライツカ」

帰り道に、ほんのちょっとのつもりで寄ったハルくんのバーで観てしまった。

サヨナライツカ [DVD]

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自分の奥さんに当て書きするなんて、まして、それを映画化してしまうなんてずるい。

サヨナライツカ (幻冬舎文庫)

サヨナライツカ (幻冬舎文庫)

辻仁成中山美穂が夫婦だなんて反則すぎる。まして、こんなに切ないストーリーを二人して映画化してしまうなんて、ずるい。ずるすぎる。

「困っている。女に会う度に、もっともっと会いたいと思ってしまう。」

心から愛した女が死んだ。狂おしく泣いた。彼女の誕生日の度、彼女が残したものにふれるたびに、切ない思いをしてきた。「サヨナライツカ」を観て、死んでしまった女を思い出した。たまらなく切なくなった。

女の想いの方が、男が女を想うより深いという。だが、女が死んでしまっても男はまだ生きている。そう、光源氏の頃からだ。男はいなくなってしまった女を想いながら、残りの生涯を空しく生きることしかできないのだろう。女の想いの深さに改めてナミダした。


彼女とはいくつかの小説を一緒に読んで感想を話した。辻仁成江國香織の「冷静と情熱のあいだ」のそうした小説のうちの一冊だ。ああ、僕らは合本で読んだから。

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)

小説を真似て、それぞれ旅をしてバンコクで落ち合った。そのバンコクが「サヨナライツカ」の舞台であったのはご愛敬。