HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

猪瀬直樹の問題意識

かなり実直に太平洋戦争がなぜ起こったかを解明している。問題意識が伝わる。

日本の信義―知の巨星十人と語る

日本の信義―知の巨星十人と語る

私のようにいつまでたっても初学者の者には、対談形式で問題意識を共有してもらえるととてもよくわかる。「ミカドの肖像」から「日本人はなぜ戦争をしたのか」、「黒船の世紀」へとつながりが見える。太平洋戦争とは何かとは、日本の保守思想が正面から向かい合うべき問題だとあらためて理解した。

そして、終章の阿川弘之との対談で作家としての使命感を語っている。正直猪瀬直樹を見直した。