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HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

八起会

野口誠一会長のお話を聞いた。三度目。十数年前に一度、社長になる直前に一度、そして今回。あまりの切実さに感動を新たにした。ご自身の倒産の体験を不覚反省し、倒産者を支援する活動を真剣に行っていらっしゃる。もう80をいくつも超えたお年なのに、いまだに年間150回を超える講演をされているという。ただただ脱帽だ。

今回も、最初に聞いたときと一言一句変わらないお話。お人柄の真剣さからにじみでる迫力に、同じ話を聞いてもその度に反省させられる。経営のすまじさを、お話を聞いて初めて身のいたみとして実感した。自分の生を死の瞬間から逆算して考えると、命と時間の大切さがわかる。痛みを伴う倒産の話しを聞けてば、会社の存続の大切さが実感される。

いつも痛いほど感激が伝わるのは、野口会長のお話の中に出てくる奥様の姿。倒産して5つあった家を処分して、六畳一間のアパートに移ったときの奥様の言葉、「お父さん、家族みんなの顔がいつでもみれていいわね。掃除が楽でいいわね」と。それだけで涙が出て。二回全く同じ話を聞いても涙が出た。今回もまた泣いた。

経営者にとってどれだけ家族が大事であるからは、この十数年で身にしみて知った。いや、実は、十数年前に野口会長の話しを聞いてそれがわかってたはずなのに、守り切れなかった。離脱する者をだしてしまった。それでも、いま曲がりなりにも経営者の顔をしていられる覚悟ができたのは、野口会長の迫力ある話しのおかげだとつくづく感じる。

ご本があることを今回初めて知った。