HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

二正面作戦

新年早々、大戦略ゲーにはまってた。


世界の覇者1945 - EASY Inc.

第二次世界大戦の世界戦略ゲーム。これが実にうまくできている。コマの割り方といい、各国の軍隊の特徴をとらえた戦闘力といい、大本営の苦悩が伝わってくる。改めて帝国主義が吹き荒れている世界では、日本は海軍国としてと、陸軍国としての二正面作戦を必ず強いられる。守りづらい国なのだと実感した。
言うまでもなく「北進」をさけびつづける私としては1941年時点の日本でプレーをした。勝てない・・・。北に進んでも、西部から次から次にソ連軍ユニットが攻めて来る。ソ連の砲兵は強い。少なくともゲームの中ではほぼ最強の歩兵が北の戦線を落とせない。そうこうしているうちに米軍が体制を整えて、太平洋が米軍艦で埋め尽くされてしまった。

では、中国を攻めるのはどうか?中国軍は弱い。中国南方と中原までは肥沃だ。落とせば落とすほど戦力増強ができる。いかんせんドイツ軍とイタリア軍が弱い。欧州戦が膠着状態になっているうちにまたソ連は攻めて来るは、米軍は攻めて来るは、オーストラリア軍が最強になるはでこれまでだめ。

ちょっとシナリオを変えて、ドイツのブリッツクリーグ、日本の南方戦が成功しているシナリオで一気に南とハワイを攻めた。これは大成功。オーストラリアの生産性は高いし、ハワイを軍事基地化することにより米軍が本土に近寄れない。南方で国力を十分に確保してから返す刀で中国、ソ連を攻めたら勝てた。ドイツが十分にソ連を引きつけてくれていたのも大きかった。

ま、ゲームの話しだが意外と日本軍が南方を攻めるという戦略は間違っていなかったのかもしれない。ただ、現実の史実の方での問題は南方からの補給路が確保できなかったこと。

石油産出国であるインドネシア占領が、実は開戦の焦眉だったとは知らなかった。実際、500万バレルと、戦争遂行に必要な石油量を確保するが、インドネシアまでの制海権、制空権がにぎれず日本本土まで運べなかったと。大変残念。

石油はあれども石油はなし - HPO:機密日誌

いずれにせよ、各国が総力戦で死力を尽くして戦いを挑んでくるわけだから、二正面作戦は決してうまく行かないということを実感した。これは生活や、仕事でも同じだと思う。いかに自分の強みに特化していくか。今年の私の課題だな。